アートアイランズTOKYO2015での作品訪問も終盤に。


波浮地区で最後に向かったのは、小学校から徒歩で10分ほどのところにある「鉄砲場」。島のほぼ南端に位置し、龍王崎灯台があります。


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番人のような黒猫さん。


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この場所は江戸時代に国境警備のために整備され、その後、第2次世界大戦中は軍によって監視所が設営され、防空壕なども備えられました。


ここには尾形勝義さんによる植物を素材とした「空へ ~U氏に捧ぐ」が展示されていました。


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復路では元町にある千葉誠商店の元倉庫の展示へ。こちらも尾形勝義さんの作品「~ある時~」が展示されていました。廃屋感がかなり強い場所にビニール素材が張り巡らされていましたが。うーん…


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帰途はふたたび高速ジェット船で熱海まで。港の食堂でいただいたべっこう寿司も美味しかったです。すっかりこの郷土料理のファンになりました。

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アートアイランズTOKYO2015は初めて訪問したアートイベントでしたが、全体を通じてみて、残念ながら魅力を感じる作品はとても少なかったです。何故だかとても安っぽく見えるものが多かったというか。このイベントにかぎらず、廃校や廃屋を使う展示の課題というものについて、主催者側や作家がもうすこし深く考える必要があるのではないかと思いました。そうでないと、現代美術と称するものもその場とともに、そのまま社会から取り残されてしまうような気がしました。


(完)
# by paginademaiko | 2017-02-15 17:20 | アート
旧波浮小学校はアートアイランズTOKYO2015のメイン会場となる場所。こちらには20名近い作家の作品が展示されていました。


校庭をふちどる松林には武内カズノリさんの「波紋 二つのボーダー」が。


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そしてその校庭にはなんだかべちゃっとした何かが。これ、作品なのかな…だとしたら、ちょっと酷い。


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本多真理子さんの「Red Line Connection 2015 Oshima」。さりげない感じに好感。新島に展示されているのも見てみたかったです。


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各教室や廊下、下駄箱などに作品が展示されていました。いつも思いますが、廃校を利用した作品というのは良いと思えるものにヒットする確率が低め。似たような空間が続くせいでしょうか。そしてこの日は天気のせいもあってかどの展示スペースも薄暗く、くすんだ印象でした。


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一方、椿公園でも展示していた田中千鶴子さんの作品はこちらの会場のほうが断然よかったです。


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(つづく)
# by paginademaiko | 2017-02-15 17:10 | アート
伊豆大島、波浮港。



島焼酎とべっこう寿司の素晴らしさに、これだけでも大島まで来た甲斐があったなあ~と昼間からよい気分に。しかし、この日の訪問の目的である作品鑑賞も忘れてはなりません。

ということで、波浮港の高台にある旧甚の丸邸へ。

つづら折りの階段道。


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伊豆の踊子のモデルとなった旅芸人一座が演芸を見せていたという港屋旅館。


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見下ろせば港町が一望できました。


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旧甚の丸邸は坂を上りきったところにありました。こちらは元網元のお屋敷。


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そのお庭には多頭の龍のような蘇鉄が生えていました。


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こちらでは4名の作家が作品を展示。

上杉英さんの「通過に関する考察-構造性」。


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土間のインスタレーション「タマゴから…生える・大島2015」は勝田徳朗さんによるもの。


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庭には瑪瑙ルンナさんの「白シャツの役割」が。


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白シャツといえばホワイトカラーという言葉に代表されるように、西洋的資本主義における非現業職を連想させます。


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南方の植物が茂る漁師たちの元締めの屋敷で見るそれは、それなりに異物感を示していましたが、見方を変えれば、かつては出船入船で栄華を誇った港町に囚われてしまった亡霊のようにも思えました。


こちらでは2階に「見えるもの、見えないものin 大島」を展示している高草木裕子さんにお会いできました。今回は椿油を用いた作品も。


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その後は、このイベントの最大の会場である旧波浮小学校へ。



(つづく)
# by paginademaiko | 2017-02-15 17:05 | アート
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アートアイランズTOKYO2015のメイン会場へ向かうため、大島一周道路の西側を南下し、波浮地区へ。


その途中では、車窓から見事な断層を目にしました。大地のエネルギーを感じます。


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12時ちかくに波浮港に到着。バスはここで折り返しです。


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この港の名は川端康成の「伊豆の踊子」で知っている方も多いのではないかと思います。現在は主に漁港として機能し、湾内は穏やかな表情を見せていました。実習生らしい若者たちもいました。


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水も透明感があってきれい。


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コンテナ萌え。


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街並みも風情たっぷりです。


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路地の隙間から見える海も素敵。


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こちらの「港鮨」では青唐辛子醤油に漬け込んだメダイによる「べっこう寿司」をロックの島焼酎とともに堪能。その他の地魚のにぎりも悉く美味でありました。


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口福、という言葉が相応しいひと時となりました。

(つづく)
# by paginademaiko | 2017-02-15 16:42 | アート
アートアイランズTOKYO2015をたずねて伊豆大島へ。


大島は、その名のとおり島としてはかなり大きい。多くの作品が展示されている波浮港は到着した岡田港からはちょうど反対側にあたり、そこまでの距離も結構あります。


まずは波浮地区まで向かう途中にある元町港までバスで移動。


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こちらの港の待合所はかなり立派ですが、この日は出航する便がないためかなりひっそりとしていました。


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顔のサイズが大きすぎる「あんコ娘」の顔出しパネル。ここまでサイズが合わないなら、顔を出す穴は椿のおしべの位置でもよい気がしてきます、村上隆的な感じで。


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この先までゆく路線バスまではかなり時間があったので、とりあえずタクシーで5分ほどの距離にある椿公園までタクシーで向かい、そこに設置されている作品を見ることに。


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オレンジ色の旗は、ここに作品があることの目印でしょうか。


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一見ミニマリズムっぽい田中千鶴子さんの作品。よく見るとその下にはワックスが。


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佐藤淳さんの「2015 ぽ 大島」。作者の名前を知らなければ、アーティスト像としてアフリカ系のかたを想像してしまいそうな雰囲気が。


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猿ー!


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そして、ここからは路線バスに乗って波浮地区へ。


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(つづく)
# by paginademaiko | 2017-02-15 16:33
2015年9月3日。

アートアイランズTOKYO2015へ。
伊豆大島と新島を舞台としたイベントです。


今回は伊豆大島のみ訪問。熱海から東海汽船の高速ジェット船、いわゆるジェットフォイルで向かうことにしました。


熱海駅の電光掲示板はなぜか車両前面のアイコンまで表示。しかも233系と231系を区別するほどのこだわりようです。


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駅から港までは東海バスの路線バスで。


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船のターミナルの内部というのはどこも少しだけ昔の雰囲気があります。


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運賃は月ごとに設定。9月になるとぐっとお安くなります。


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大島の入港地は日によって変わるため、このような表示が出ていました。


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東海汽船が所有するジェット船は4隻あり、いずれも柳原良平氏によるデザイン。この日往路で乗船したのはそのうち水色がベースの「セブンアイランド友」です。


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おそらく法的な理由で、船内ではシートベルトの着用が徹底されていました。また、途中の海域では「大型海洋生物」(クジラか)との衝突に備えて部分的に速度を落としての運行も。


進行方向右手にはずっと伊豆半島が見えました。


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大島の岡田港には45分ほどで到着。


ピンク色を基調とした「セブンアイランド愛」が停泊していました。


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(つづく)
# by paginademaiko | 2017-02-15 16:26 | アート
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大地の芸術祭を訪ねる1泊2日の旅も終わりに近づいてきました。

レンタカーの返却場所である十日町へ向かう途中に立ち寄ったのは、東京都市大学手塚貴晴研究室+彦坂尚嘉による「黎の家」、そしてそこを会場とするEAT&ART TAROの「ザ キュウリショー」。


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その内部にはナベカマを使った作品が。


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「ザ キュウリショー」はキュウリに関するトーク&試食がセットになったプログラム。


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デトックスウォーター。


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このワークショップで用いられたキュウリの本数のカウンターも設置されていました。


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レンタカーを返却後は、いったん十日町駅へ。
まつだいの農舞台などに展示されている佐藤修悦さんの作品の広告を発見。


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旅の最後は駅から歩いて行ける距離にある十日町情報館へ。
こちらではシンポジウム「日韓交流の新しい可能性part2」を拝聴しました。


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今回訪れた作品の中では「蔡國強 蓬莱山」、目、清津倉庫美術館が突出していたイメージ。作品以外では宿とした「せとぐち」、そして大棟山美術博物館が印象に残りました。




次回はどんな構成になるのでしょうか。


(完)
大地の芸術祭、訪問2日目。

この日はこの時点まで「良い!」と思える作品との遭遇率がかなり低め。なんとなく沈鬱な気分になってきたところで、移動ルート上にある「大棟山美術博物館」を訪問してみることにしました。


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こちらは700年近い歴史を持つ旧家・村山家の旧宅を博物館としたもので、31代当主の叔父にあたる坂口安吾の記念館も兼ねています。


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村山家は造り酒屋でもあったとのことで、建物のそばには裏山から引かれた湧水が。


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館内には絵画や工芸品がびっしりと展示されていました。さらに、欄間や手すりなど細部にわたるまで凝った造形が。


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山村耕花の魅惑的な作品も。


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窓には色ガラスが嵌められるなどモダンな一面も見られました。


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思いついて立ち寄った場所ですが、結果として近世から近代かけての魅力的な資料をたっぷりと目にすることができました。そしてここはとにかく大気が清らかでした。訪れてみて本当によかったです。


(つづく)
大地の芸術祭、訪問2日目。

「脱皮する家」などを訪れ、14時前に奴奈川キャンパスに到着。
こちらは2014年3月に廃校となった奴奈川小学校を学習施設として再生したもの。


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施設内では学食スタイルの食堂があり、ここで昼食をいただきました。


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鞍掛純一+日本大学芸術学部彫刻コース有志による作品「大地の贈り物」は木の壁を彫刻することで森のイメージを出現させたもの。


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教室にはターニャ・バダニアさんによる作品「レミニッセンス(おぼろげな記憶)」が。これは学校に残された標本や実験道具を素材としたもの。

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田中奈緒子さんの「未来の投影」もまた学校ゆかりの素材を用いた作品。ちょっと終末的な雰囲気も。


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空へと延びるこの作品もターニャさんのもの。


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校章をかたどった構造物はウラジーミル・ナセトキンさんの作品。中には生徒用の机と椅子が一式。なんだか校則で拘束しているようでネガティブな印象でした。


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続いて訪れたのは、じょうもんの湯おふくろ館。


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公式ツアーバスも来ていました。


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ここで見たのは、古郡弘さんの「うたかたの歌垣」。古郡さんは2006年の大地の芸術祭に見た「胞衣 みしゃぐち」の太古な感じの力強さが印象深かった作家さんで、今回の作品は6年以上の歳月をかけたものとのこと。というこで、けっこう期待をしていったのですが、宿のエントランスのような場所に収められていたせいかインパクトはかなり弱め。ガイドブックに載っていた、別の場所で撮られた参考画像のほうがまだよかった気が。


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やっぱり場所って重要なのね…


(つづく)
大地の芸術祭、訪問2日目。
この日は主に飯山線の西側のエリアを回りました。


最初に訪れたのは、磯辺行久さんの「土石流のモニュメント」。


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こちらは土石流の跡地に作られた砂防ダムの周りに、その土石流の範囲に沿って黄色いポールを立てた作品です。


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展示施設もありました。


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次の目的地である星峠エリアにに向かう途中では、古民家をリノベーションしたスペース「イエローハウス」にも寄りました。


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芸術祭とは別に、こちらで作品展示があるとの情報を得ての訪問。…でしたが実際に行ってみるとカフェにてオーダー必須、的なムードが。前夜に美味しい日本酒を飲みすぎて軽く二日酔いだったうえに、コーヒーのお値段も少々お高めだったので、そそくさと笑顔でフェードアウト…(心の中でゴメンナサイ)。


そして、星峠地区にある「脱皮する家」に到着したのは昼の12時頃。こちらを制作したのは鞍掛純一+日本大学芸術学部彫刻コース有志のみなさんです。


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空家の壁や柱をすべて彫刻刀で削ったというこの作品は、以前から見てみたいと思っていました。


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まるで木版画のなかに入り込んでしまったような気分です。


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寝転がっても気持ちいい…と思いつつ、


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その視野に見えるのはこんな眺め。徹底的に削ってあります。


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さりげなく飾られていた花にはどれもセンスが感じられました。


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その隣には同じ制作者による「コロッケハウス」が。こちらは家屋に金属を吹き付けたものでしたが、傷みが激しいこともあって、脱皮する家と比べて作品としてはどうなのかな、という感じ。


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むしろその庭にあった謎の軽トラが気になりました。


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その近くには複数のアーティストの作品が展示された一軒家が。その庭を作品とした「庭が生まれるところ…そして」は川口豊さん・内藤香織さんによる仕事となっています。


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素朴な印象の入口。


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丸山純子さんの「漂白花」「水滴」は地域で集めた廃油から作られた石鹸を素材とした作品。暗いトーンのなかに配することで、その白さが際立って見えました。


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レースのような表現には女性らしさが。


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一方、巨大なお豆腐のような作品には独特のすごみがありました。


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2階には小澤さよ子さんの「私たちはそれを、ありありと思い浮かべることができる」が展示されていました。


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結界もいい感じ。


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近くには棚田の鑑賞スポットも。豆粒のように見える車が走る様子が、なんとも愛らしく感じられました。


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(つづく)
1泊2日で訪ねた大地の芸術祭。

今回のお宿は清津倉庫美術館からほど近い場所にある宿「せとぐち」です。


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カジュアルなつくりの玄関。


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そしてそこでは素敵な出会いが…看板猫のチビ君です。


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チビ君という名前の割には、全然小さくなくて、むしろでかい。


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初対面のお客様の前でも貫禄のある態度。


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前足クネクネのサービスまで!


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囲炉裏端を巡回する姿も凛々しいです。


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なお、こちらの建物に隣接した蔵には青木野枝さんの「空の粒子」があります。


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お料理は滋味豊かそうなものばかり。朝食も手作り豆腐などあり丁寧でした。


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翌朝、旅立ちの前には佐賀出身のおかみさんより有田焼のお土産が。


肝っ玉母さんのようなこちらのおかみさん、さばさばしたものの言い方で、サイケなサルエルパンツなんかはいたりして、なんだか只者ではなさそうな気配。九州に生まれ、この宿に嫁ぐまでのストーリーを尋ねたらなかなか聞きごたえのあるものになるかもしれない気が。


(つづく)
大地の芸術祭2015、その訪問1日目も終盤に。


国道353号線を走ってさらに山の奥の方へ。

白羽毛地区には青木野枝さんがたずわった作品がありました。

こちらは地域の子ども達と制作した鉄の作品。


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棚田の真ん中にも作品が。


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さらにその奥の小出地区では、東京電機大学山本空間デザイン研究室+共立女子大学堀ゼミによる「うつすいえ」「うつすにわ」を拝見しました。


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そして今回の訪問で最も楽しみにしていた場所のひとつ「清津倉庫美術館」へ。


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こちらは廃校となった清津峡小学校の体育館をリノベーションした施設。この時は、開館を記念した特別企画展「4人展:素材と手」が開催中でした。


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中に入ってみると、展示空間のスケールの大きさにまず驚かされました。


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そしてそこには4名の作家による作品が、それぞれ強烈な磁場を有しながら、緊張感のあるバランスのなかで展示されていました。


戸谷成雄さんの「ミニマルバロックⅣ「双影景」」。


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「空洞説-木の船2009」は遠藤利克さんの作品。水の上ではなく時間の上を進むために作られたような印象を受けました。


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荷の下に入るな、という工事作業員向けの警告を思い出してしまう原口典之さんの「無題4(1970年からのシリーズ)」。


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そして青木野枝さんの「ふりそそぐものたち」。端正です。


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とにかくスケールの大きな展示でした。


体育館と連結した校舎のなかには東京電機大学山本空間デザイン研究室+共立女子大学堀ゼミによるインフォメーションコーナーとショップ等を兼ねた「きよつや」がありましたが、圧倒的な存在感を示す作品群のすぐ近くでは、ちょっと学園祭っぽい印象に。


野外にはプールがそのまま残されている一方、せせらぎを眺めるのにちょうどよい四阿のような場所も新たに設けられていました。


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(つづく)
大地の芸術祭2015、訪問1日目。
昼食後は中里エリアへ。


この芸術祭を訪問するのは今回で5回目。
なかには「前にいちど見たから今回はいいや」と思う作品もありますが、逆に「もういちどあの作品に会いたい」と思うものもあります。


その後者のひとつが、内海昭子さんの「たくさんの失われた窓のために」。


この作品は、ポツンと建てられたフレームに、半透明なカーテンがかかっているだけ。


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そんな単純なつくりなのに、その時の空の色、風の流れによって同じ表情を見せることは二度となく、そして必ず美しい。いい作品です。



川の対岸にある清津川フレッシュパークにも幾つかの作品がありました。

槻橋修+ティーハウス建築設計事務所による清津川プレスセンター「きよっつ」は、集落の情報センターや休憩所としても機能。


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勅使河原茜+草月サマーセミナーによる「ここで、深呼吸」は竹によるインスタレーション。


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吉田明さんの「エターナル」は、2006年の訪問時に野焼きでその椅子を制作している様子を目にしたことがある作品です。


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向こうの崖の上には「たくさんの失われた窓のために」が。
遠くから見るとそれは一層毅然としているように思われました。


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(つづく)
大地の芸術祭2015、訪問1日目。


この日の昼食は、十日町中心部にある小嶋屋でおそばをいただきました。


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大地の芸術祭を訪問したのは2003年が最初で、その時は日帰り。
ですが、その時にあまり考えないで入ってしまった食堂のお蕎麦が激マズ(!)で、旅先で限られた食事の記憶が台無しになった経験はほとんどトラウマに。なので、その後このイベントに訪問する際は、とにかく土地の美味しいものを食べたいという希求がことに強まるのです。


この日は期待通りの美味しさで大満足でした。
お酒もすごく飲みたかったけど、そこは車の旅ということでお預け。


(つづく)
大地の芸術祭2015、訪問1日目。



十日町市の枯木又地区には吉野央子さんの「環の小屋」もありました。

こちらはサーカスのテントを思わせる鶏舎。


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解説。実用性とアートの相関を見せる作品のようです。


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中には大きな卵のオブジェが置かれ、シュールな風味付けが。


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こんな無茶振り的なインストラクションもありました。


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一方、一軒家を用いた中島伽耶子さんの「最後に継ぐ家」は、家の傷や地震により生じた隙間に金継ぎを施した作品。


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屋内では細部に至るまで金が施されていました。金は光を受けて輝くものなので、外光の入り具合によってはもっともっと美しく見えた作品かもしれません。


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いまは住む人のいない家の池では蛙がピョコピョコ。
若冲の絵みたいでした。


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(つづく)
大地の芸術祭2015、訪問1日目。


十日町市の上新田地区に続いて向かったのは、旧枯木又分校を使った会場。

こちらでは京都精華大学の有志によるプロジェクトが2009年から続けられています。


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校庭はクヌギの木が円形に植えられた場所が。これは内田晴之さんによる「大地の記憶」という作品です。


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イ・ヒョンウさんの「無題」は杉を薄く削った素材を使ったインスタレーション。


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2階には小出麻代さんの「プリズム」が。小学校で使われていたものを使った作品ですが、一見するとよくわからない印象。


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よく見ると魅力的な部分もあったので、展示の精度を上げて、そういうものが一層ひきたつような構成にしたほうが良いと思いました。


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同じフロアには吉本直子さんの「わたし、吞み込んではまた空になるチューブなの。」は伸縮性のある布で出来たチューブに様々な日用品がくるまれている作品。


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こちらも全体のレイアウトがかなりユルめで、見ている側としては若干イライラが募りましたが…


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この扇風機がちょっとだけ「イジドール・デュカスの謎」へのオマージュっぽかったので、なんとか鑑賞のとっかかりを見つけることが出来ました。


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すぐそばにある龍王権現神社には小松敏弘さんの「供物」が。こちらには雪解け水が入った3000個のガラス瓶が置かれていました。


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(つづく)
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大地の芸術祭2015、訪問1日目。
「目」の衝撃の余韻を噛みしめながら、午前中のうちに十日町中心部からその北部に移動。

地元の人によるこんなおもてなしもありました。


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上新田地区にある妻有田中文男文庫は、元々は地区の公民館であった建物。
田中文男は木造民家研究の第一人者で、こちらにはその資料などが収められています。


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こちらではカン・アイランさんの「天の光、知の光-Ⅱ」を拝見しました。


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作家の仕事はかつて静岡のヴァンジ彫刻庭園美術館で見たことがありますがその時の明るい空間とは異なり、今回は暗い書斎のようなイメージでした。


2階にはモシュクウァ・ランガさんによるインスタレーションが展示予定でしたが、残念ながら中止に。空間自体はなかなか魅力的だったので、このブランクの状態を目にしたアーティストの中にはこちらで展示してみたいと思った方も少ないのでは。


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公民館時代の名残りをうかがわせる啓蒙的な掲示物もあちこちに。


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その近所ではJR貨物の5tコンテナを使った倉庫を見つけました。


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可能ならばこちらもいつか作品会場として使ってほしい、個人的には。


(つづく)
大地の芸術祭2015、訪問1日目。

キナーレから徒歩で「目」へ移動しました。

彼らの作品にはこれまでも宇都宮美術館のプロジェクト「おじさんの顔が空に浮かぶ日」や「カフェ・イン水戸R」の出品作などで度々度肝を抜かれてきたので、この日も期待大で訪問。

今回の舞台は「コインランドリー」。
軽く猜疑心をたずさえて近づきます。

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内部は撮影禁止。そしてネタバレも禁止。

結論から言うと「…やられた!!」。
その完成度の高さに脱帽でした。


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そして、こののちの私は、街の中でコインランドリーを目にするたびにそのディディールを観察したり、疑いの目を向けるようになってしまいました。



入口のすぐそばにあった看板も鮮烈に記憶に残りました。
「ここは芸術ではありません となりです」。


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この看板も「込み」…なのか…どうかは謎。

(つづく)
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越後妻有 大地の芸術祭への訪問1日目。


まずは多くの作品が展示されており、このイベントの拠点のひとつとなっている「キナーレ」に向かいました。

その駐車場ではオフィシャルな車を発見。なぜか成田ナンバーでした。


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こちらでは特別企画展として「蔡國強 蓬莱山」が開催中でした。


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そして、ロの字型の建物の中央には巨大な山が登場。
その周囲には藁細工による様々な乗り物が配されています。


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なにげにシルエットだけでも美しい。


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ですが、その山の裏側を知るや、この作品が美しさだけに終始するものではないことが分かります。


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館内では火薬を使った絵画が展示され、作家の仕事をまとめたドキュメンタリーが上映されていました。壮大な爆発が次々と流れるその映像は、ちょっと中毒になりそうな魅力がありました。


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2階ではこちらの常設となっている作品も鑑賞しました。


山本浩二さんの「フロギストン」は地域の樹木を使った作品。


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1葉の写真を持ち帰ることを促していたシルバ・グプタさんの「Untitled / Work in Proguress」。これは交通ルートの変更や過疎化によって消えゆく道をテーマにした作品。


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カールステン・ヘラーさんの「Rolling Cylinder 2012」。そういえば床屋さんのトリコロースのサインは、かつてこの職業は外科医が兼ねており、赤は動脈、青は静脈を表しているものであったと聞いたことが。


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地域から集められたモノで人工衛星に見立てたオブジェ「ゴースト・サテライト」を制作したのはゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガー。それぞれどんな役割を持った衛星なのかを考えてみるのも楽しい。


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芸術祭では日替わりで様々なイベントを開催。
貼り紙による告知もライブ感があって好ましい。


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野外、というか地中では開発好明さんによるモグラTVがオンエアー中でした。


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この日は津南町の町長さんが出演しており、不躾ながら真上からご挨拶。


(つづく)
2015年8月28日。

3年に一度の「越後妻有 大地の芸術祭」を1泊2日で訪れました。
こちらのイベントには2003年の第2回から毎年訪問しています。

今回もいつものように鉄道で現地までアクセスし、レンタカーを使って回るというパターン。


その玄関口となるのがほくほく線の十日町駅です。


こちらでは、さっそく怪しげなキオスクが目に入りました。


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屋台っぽいものには反応せずにいられません。


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小松宏誠さんによる「Winter Circlet」は越後妻有の空や風、ひかり、そして雪を表現したシャンデリア。


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KEENによりシューズのレンタルも行われているようで、駅には返却ボックスがありました。


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レンタカーの営業所は駅の目の前でアクセス至便。
予約していた車で早速出発です!


(つづく)
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