カテゴリ:北国紀行2011夏
  • 各駅停車、青森から東京まで (北国紀行2011夏 その23)
    [ 2011-11-14 16:21 ]
  • 急行はまなす (北国紀行2011夏 その22)
    [ 2011-11-14 16:13 ]
  • 小樽のお寿司屋さんのこと (北国紀行2011夏 その21)
    [ 2011-11-14 16:05 ]
  • モエレ萌え (北国紀行2011夏 その20) 
    [ 2011-11-14 15:57 ]
  • 札沼線 (北国紀行2011夏 その19)
    [ 2011-11-14 15:44 ]
  • 倒れてもビッキさん (北国紀行2011夏 その18)
    [ 2011-11-14 15:11 ]
  • 美唄 (北国紀行2011夏 その17) 
    [ 2011-11-05 11:55 ]
  • 近代美術と鹿肉 (北国紀行2011夏 その16) 
    [ 2011-11-05 11:40 ]
  • 石北本線 (北国紀行2011夏 その15)
    [ 2011-11-05 11:33 ]
  • オホーツク海 (北国紀行2011夏 その14)
    [ 2011-11-04 10:37 ]


各駅停車、青森から東京まで (北国紀行2011夏 その23)
7月21日、朝。札幌から7時間あまりをかけ、急行「はまなす」で青森に到着。ここからは、ひたすら普通列車で東京を目指しました。

…とその前にホームでおそば。




青森駅のホームで列車を待っていると、やってきたのは白地に赤いラインが入った気動車。この区間は、ステンレス製の電車がやってくることが多いので、これはこれはラッキーです。



サボはこの列車のすべての運用をカバーするような仕様になっていました。



この列車は終点の八戸まで乗車。そこでまたおそば。




八戸駅にて、いわて銀河鉄道と青い森鉄道の並び。



そして盛岡。ここで一ノ関行きに乗り換え。



一ノ関から小牛田行きに、そして小牛田から仙台行きに乗り換え。



仙台で小休止して牛タンを食べ、その後も東北本線を南下。
朝は晴れていたのに、いつしか雨が降り始め、疲れも出てなんとなくどんよりした気分になりつつも…

途中の駅で、タンクの貨車や機関車がたくさん留置してある様子を目撃して、元気回復。



黒磯、宇都宮を経て、東京の自宅には23時近くに到着。
青森からは19時間の行程でした。

普通列車のみの乗り継ぎ旅では、この日は自分にとって最長記録のような気もします。最初はちょっと不安でしたが、一度体験してみると、次は逆のルートでもやってみたい気がしました。




北海道をじっくり回ったのは約10年ぶりでしたが、やはりそこには北海道でしか味わえない様々な魅力があり、それらは絶えず私の五感を刺激してくれました。きれいな景色、美味しい食べ物、魅力的な列車や駅、そしてアートの出会い。ほんとうに素晴らしい旅だったと思います。
by paginademaiko | 2011-11-14 16:21 | 北国紀行2011夏


急行はまなす (北国紀行2011夏 その22)
約1週間にわたり旅した北海道を離れるときがやってきました。
この夜乗車するのは札幌駅を22時に発車する、青森行きの急行「はまなす」です。



入線する姿を見たかったので、1時間ほど前に駅に到着。
そして間もなく青いディーゼル機関車に引かれ、列車は入線してきました。



機関車の側面にはお星様。妙にエッジがゆるいのが気になりますが…。



本当は、寝台料金の不要な「のびのびカーペット」を予約したかったのですが、あいにく予約時にはすでに満席。この日は寝台車を利用することにしました。



そして22時。力強い音を響かせながら発車。

久々の長旅をしんみりと回顧しながら、初めての「はまなす」乗車の時間を味わう…といいつつ、気がつけばあっという間に熟睡。列車が青森に着く直前まで寝入っておりました。

青森の到着時にはディーゼル機関車は電気機関車に付け替えられていました。
赤いED79です。



まもなく機関車は切り離されていきました。なお、機関車についているヘッドマークは円形のものですが、客車にはめ込まれているものは四角形。こちらも同様のデザインで、ピンクの可愛らしいはまなすの花が描かれています。






(つづく)
by paginademaiko | 2011-11-14 16:13 | 北国紀行2011夏


小樽のお寿司屋さんのこと (北国紀行2011夏 その21)
北海道最終日。この日は夜22時の急行「はまなす」で北海道を離れる予定でした。
その列車の出発まで、少し時間があったので、小樽まで行ってみることにしました。



小樽駅に到着し、海のほうへ向かうと、その途中に廃線となった手宮線の跡地がありました。これは1880年に北海道で最初の、そして日本でも3番目に開通した線とのこと。石炭などの北海道の資源の輸送がその目的であったそうです。





そして、運河や路地裏をうろうろ。いたるところに港町らしい哀愁が漂います。









猫ちゃんの姿も散見。




小樽には、数多くのお寿司屋さんが並ぶ通りがあります。私はかつて大学生の頃にここでお寿司を食べようと試みたことがあるのですが、当時はひとりでお寿司屋さんに入る勇気がなく、結局、地中海料理の店に入りました。ところがそのお店のマスターがとても親切な方で、私のために近所のお寿司屋さんから一人前の折詰めを取り寄せてくれたのです。

そして、ふたたびその通りにやってきた私。
まずはあの地中海料理の店を探して見たのですが、お店はもうそこにはありませんでした。

お寿司屋さんについては特に調べて来ていなかったので、どこに入ろうか、正直いって迷いましたが、結局、自分の勘を信じ、小さな黒板が軒先に出され、手書きで案内が書かれていた、こじんまりとしたお店ののれんをくぐってみることにしました(安さや量を強調するような、お料理を照明バリバリのスタジオ撮影した写真がそのまま店の看板になっているようなお店は好きではありません)。お店の名前は「鮨玄」さん。

お店はご主人がひとりで切り盛りしていました。店内には小さなカウンターがあり、先客は観光客とおぼしき女性二人組。おまかせを頼んで、ビールを飲んでいると、先客がお帰りになり、おのずとご主人との会話に。

ためしに、地中海料理の店のことを聞いてみると、その店は郊外へ移転したとのこと。しかもご主人はマスターと交流があり、以前はその店によく出前をしていたという…ということは、私が大学生の前に食べたお寿司もご主人の握ったものである可能性が非常に高い。旅の最後に、不思議なご縁を感じることになりました。



なんとなく幸せな気分になって、宵闇に包まれた小樽の町を歩いて駅まで。



ランプの灯る小樽駅から、夜行列車に乗るため札幌へ向かいました。




(つづく)
by paginademaiko | 2011-11-14 16:05 | 北国紀行2011夏


モエレ萌え (北国紀行2011夏 その20) 
北海道には以前から行ってみたいアートスポットがいくつもあった、ということは前にも述べたとおりですが、そのうちのひとつに、イサム・ノグチのデザインによる「モエレ沼公園」があります。

イサム・ノグチは私が高校生の頃から好きだったアーティストですが、あらためて興味を深めるきっかけになったのは2005年に東京都現代美術館で開催された「イサム・ノグチ展」。展覧会では同年夏にオープンしたモエレ沼公園のプロジェクトについても、もちろん紹介されており、そのときからずっと行ってみたいという思いを抱いていました。



あれから6年。この旅で私はこの場所を訪れることができました。

札幌中心部から「モエレ沼公園」へのアクセスは地下鉄+バス。典型的な、郊外型の公園です。

まずは公園の入り口でレンタサイクルを借りて園内をサイクリング。
噴水のショーの時間にあわせて噴水を目指しました。



そしてガラスのピラミッドへ。




内部にはこのプロジェクトに関する資料展示やアーカイブがあり、イサム・ノグチのデザインによる「あかり」が展示された一角もありました。







ピラミッド内にはこのほか、ショップやレストラン、テイクアウトコーナーなどもあり、冷たいスープとジャガイモを使ったスナックをテイクアウトしました。そして木陰でちょっと休憩&昼寝…。



再び自転車で、遊具が設置されたエリアへ。しかし子どもたちの姿は見られず。この日は「モエレビーチ」が開放されていたので、どうやらにぎわいはそちらに集中していた様子でした。



遊具はふつうの公園にあるようなものとは違って、子どもたち自身に「かかわりかた」「あそびかた」を考えさせるようなデザイン。色や形にはイサム・ノグチらしいユーモアがありますが、なかには表面が傷んでいるものもあり、野ざらしによるダメージはメンテナンス上の大きな課題なのだろうなと思いました。

モエレ山に、テトラマウンド…公園にはスケールの大きい構築物が点在します。





ここはかつてはゴミ処理場だった場所。そこを公園とする際にそのデザインを、イサム・ノグチに委ね、その没後もその意志をついで構想から20年近くをかけて完成させた札幌市は、ほんとうに価値のある活動をしたと思います。


ここからは、再びバスと地下鉄を乗り継いで札幌駅に戻りました。
地下鉄の札幌駅では、札幌オリンピックに際して製作された亀倉雄策のポスターの図案が、壁面に展示されているのを目にしました。



(つづく)
by paginademaiko | 2011-11-14 15:57 | 北国紀行2011夏


札沼線 (北国紀行2011夏 その19)
7月19日の朝は札幌で目覚めました。
北海道の滞在はこの日が最終日になります。

この日の前半の目標は「札沼線」に乗ること。これは札幌と新十津川を結ぶ路線ですが、終点までゆく列車は、手元の時刻表に寄れば1日3本のみ。今後、一部区間が電化されるという情報もあり、その前に乗ってみようということでチャレンジしてみました。

まずは朝7:02発の「石狩当別」行きの列車で出発。車内は通勤・通学の乗客で結構混雑していました。



そして、石狩当別で「新十津川」行きの列車に乗り換え。






まだこの時点でも車内は込んでいましたが、その後「北海道医療大学」駅で多くの乗客が下車。あとに残った人々を見ると、鉄道ファン率がかなり高そう…終点近くになって確認してみたら80パーセントは越えていたかと。


その中には、数日前に釧網本線の中で目撃した父子の姿もあり、つい声をかけてしまいました。


サビサビの駅舎。




ロール状の牧草が間近に見られる駅。





石狩月形駅。ここでは列車行き違いのためにしばしの停車…ということで、ちょっとだけ駅の周りを観察。

すこし傾いている国鉄コンテナ。



ストーブのある待合室。




駅の外観。



アイランド式ホームから、新十津川方面を望み、向こう側から列車がやってくるのを待ちます。



やがて列車が到着。札幌方面に向かって、並んでいる様子を撮影。



そして出発…ふたたび小さな無人駅が続きます。

古色を帯びた(帯びすぎ!?)於札内の駅名標示。




札幌から約2時間半で、新十津川に到着しました。



白地に黄緑と青いラインが入った車両が、青空によく似合っています。



駅は外から見たら、とてもかわいらしい雰囲気でした。
周囲に咲く花や樹木のバランスがとてもよい感じ。



終点まで乗っていた何人かの鉄道ファンたちはそれぞれどこかへ向かった様子。先ほどの親子はバスで函館本線の滝川に向かうといっていました。そして折り返しの列車に乗り込んだのはどこからか現れたチェックシャツの鉄道ファン氏1名と私のみ。

石狩当別での乗換えを経て札幌に戻ったのは12時過ぎ。ホームでおそばを食べて、午後からはアート活動開始です。



ところで、札幌駅に乗り入れている列車は気動車の割合がとても高い。
普段、気動車を目にするのは、たいていは本数の少ないローカル線なので、一度に目にする編成の数は基本的に少なく、その音はあまり気になりません。しかし、たくさんのホームが並ぶ大きな駅にそれが集結すると、これがものすごい音になる。札幌駅は都会的なターミナル駅ですが、その音を聴いていると、やっぱり北海道の駅なのだなあ、と思うのでした。



(つづく)
by paginademaiko | 2011-11-14 15:44 | 北国紀行2011夏


倒れてもビッキさん (北国紀行2011夏 その18)
美唄から札幌までは電車で1時間ちょっと。岩見沢からはステンレスの「いりかりライナー」に乗りました。このあたりまで来ると、乗客の雰囲気を見ても、都会の近郊路線という雰囲気が感じられました。



札幌駅に到着すると、ここにも安田侃氏の作品が。



建物の外には流政之さんの作品もありました。北海道での目撃は函館に続いて2回目。



札幌駅の外観は、前回訪れたときのことをよく覚えていないのですが、現在その姿は、大きな時計が印象的な、上品な雰囲気の建物となっていました。



この旅の最後の宿となるホテルに荷物を預け、札幌での行動を開始。

まずは地下鉄に乗り、郊外にある「札幌芸術の森」に向かいました。札幌の地下鉄に乗るのは初めてでしたが、車内が広くて、感覚的には都営大江戸線の倍はありそうに感じました。おまけに風鈴まで下がっていて、なんとなくおおらかな雰囲気。

「札幌芸術の森」は広大な敷地のなかに美術館や舞台、工房が点在するという場所。そして、このうち私が訪ねたのは「札幌芸術の森美術館」と「野外美術館」です。


札幌芸術の森美術館では企画展「メアリー・ブレア 人生の選択、母のしごと。」を見ました。ウォルト・ディズニーのスタジオで勤務後、独立し絵本やCMなどの仕事を手がけた女性の展覧会です。



その後、野外美術館に向かう途中では池に浮かぶマルタ・パンの彫刻が見えました。



野外美術館は森…というか山の中にかなりの密度で野外彫刻が点在するという美術館。いちばんの目的はダニ・カラヴァンでした。



空に向かって、なにか関わりを持とうという意思を持っているようにに見えた、宮脇愛子さんの作品。



砂沢ビッキの作品は4本の柱のうち2本が倒壊していました。
美術館は、作家の意思を継ぎ、それが土壌に還るまで公開を続けるとのこと。



70点以上の野外彫刻というのは相当なボリュームで、あっという間に閉館時間となってしまいました。足は何ヶ所も蚊にさされていました。北海道を旅していて、蚊にさされることはあまりなかったのですが、なぜかここで一気にやられました。鑑賞には虫除けスプレーが必須だと、ひとつ勉強になりました。

(つづく)
by paginademaiko | 2011-11-14 15:11 | 北国紀行2011夏


美唄 (北国紀行2011夏 その17) 
7月18日。旅、6日目。

朝、ホテルの部屋で女子サッカーのワールドカップの決勝戦を見ました。延長戦の途中まで見て、日本が1点を追うという時点で、予定の列車に乗るためにチェックアウト。あとで列車の中で日本の優勝を知り、つい涙。やっぱり、強い女の子はカッコイイ。

この日の最初の目的地は美唄の美術館「アルテピアッツァ美唄」。この旅のきっかけとなった、既知の作家さんが案内状を送ってくれた展覧会を見るためです。

旭川からは、赤地に白いラインが入った、いい感じに懐古的な列車に乗りました。



美唄に到着後、バスの発車時間まで間があったので、しばしホームで撮影の時間。

特急スーパーカムイ。



特急オホーツク。先頭部分の形状が独特です。何度見ても、ヘッドマークのデザインが、何となくスーパーマーケットの「OKストア」に似ていると思うのは私だけでしょうか。



ステンレスの電車。




特急スーパー宗谷。道北のかたちが意匠化されたヘッドマークです。今回の旅での心残りは宗谷本線に乗れなかったこと。



旭川方面へ向かう普通列車。赤い列車って本当にかわいいです。





駅の待合室ではモニターで美唄特産という「アスパラひつじ」紹介されていました。アスパラを食べて育ったというひつじとのこと…アスパラひつじ好きなので気になります…。

そしてバスに乗り、アルテピアッツァ美唄へ。乗客は私だけ。
バスに揺られること約20分で到着。



アルテピアッツァ美唄は、美唄ゆかりの彫刻家である安田侃氏の美術館。廃校の校舎や体育館が展示室として利用されるほか、野外にはランドアートというべきスケールで作品が設置されています。



体育館の中には安田作品が幾つか置かれていました。作品も素晴らしかったけれども、この体育館自体も、天井の曲線や窓の形のバランスがとても美しいものだと思いました。



校舎を利用した展示室では、安田侃氏の彫刻を展示した展示と、現代美術作家によるグループ展「語り合う相手としての自然」を見ました。校舎での展示は、窓の外に広がる景色が借景のようにも感じられました。





そして屋外に設置された彫刻。



その後、草むらに足を濡らしながらカフェある建物へ。シンプルで重厚感のある内装で、テーブル上には小さな安田作品も。作品目の前眺めながらドリンクを飲むという、とても贅沢な時間となりました。手に取った本のなかには鉄道員の子として美唄に育った作家が、駅の官舎ですごした思いでなどをつづるくだりもありました。



その近くにはアップルミント群生がありました。触れてみると、甘酸っぱい香りが手に付いてきました。



バスで駅まで戻り、向かった先は駅の近くにある野外型フードコート。というのは、アルテピアッツァ美唄スタッフさんに聞き込みしたところ、ここでアスパラひつじの肉を使ったハンバーガーが食べられるという情報が得られた為。

スパイシーな照り焼きソースの味が少し強かったせいか、アスパラの気配はほとんど感じられませんでしたが、お肉そのものは柔らかくて食べやすかったです。シンプルなソテーなどでも頂いてみたいものです。




そして美唄駅から札幌へと向かいました。
なお安田侃氏の作品は駅にも設置されています。



by paginademaiko | 2011-11-05 11:55 | 北国紀行2011夏


近代美術と鹿肉 (北国紀行2011夏 その16) 
この日は、前半に鉄道、後半にアートというメニュー。
網走から石北本線で旭川入りしたのち、美術館をまわりました。

雨の中、駅近くのホテルにスーツケースを預け、バスで向かった先は「中原悌二郎記念 旭川市彫刻美術館」。



美術館の建物は、かつて陸軍将校たちの社交場として使われていた建物を利用したもの。ここでは1階で開催されていた企画展「舟越保武×舟越桂 ~静かな詩(うた)~」を見て、そして2階の展示室で中原悌二郎の作品や収蔵品による展示を見ました。

ショップとティールームを兼ねたスペースは、マダムたちが仕切っていて、ゆっくりとした時間が流れていました。紅茶を飲みながら舟越保武の随筆を読み、ちょっと一息。

続いて訪れたのは、「北海道立旭川美術館」。



こちらでは企画展「ウッドワン美術館名品選 巨匠たちの饗宴-日本近代絵画」と、「木からうまれたかたち ゴロン!」を見ました。前者は日本の近代美術の名作がたっぷりと展示され、後者は木の素材感を感じられるような様々な彫刻が出ていました。ショップでは、出品作品のなかにあった岸田劉生の作品のなかで愛娘麗子が着ている肩掛けを再現したものが売っていて、かなり欲しかったのですが、スーツケースの容量を考えて断念。

美術館を出る頃には、すこし青空が見え始めていました。
ふと思い立って、美容院に行って少し髪を切りました。

夕飯。「旭川では肉を食べよう」と決めていたので、ホテルのすぐ隣にある、ジンギスカンも食べられるビアホールへ。

ところが、というか案の定、というか…周囲のお客さんはグループ客やファミリー、カップルばかり。お店の人も「お一人様ですか?」と「確認する」感じ(感じが悪いわけではありませんでしたが)。

メニューを見ると、鹿のジンギスカンというのがある。迷わずオーダー。そして飲み物は地ビールの利き酒セット。この利き酒セットは一度に5種類もの地ビールが味わえる、かなり楽しいもの。



鹿のジンギスカンが運ばれてきたのでジュージュー焼いて食べる。柔らかくて、予想以上に食べやすい。美味しい。あっという間にビールを飲み終え、赤ワインも欲しくなる。「すいませーん」と店員さんを呼び「ワインリストはありますか?」。向こう側のカップルが振り返って2人で私のほうを見ている。…一人で焼肉しているからって、見せ物じゃありませんからね! 

結局、ハーフボトルが無かったのでグラスワインと、そして今度は羊のジンギスカンをオーダー。程よいクセと渋みのあるワインが合い、ますます上機嫌。

旭川の夜も、大満足で更けてゆきました。
by paginademaiko | 2011-11-05 11:40 | 北国紀行2011夏


石北本線 (北国紀行2011夏 その15)
7月17日。旅、5日目。

網走でのホテルは駅のまん前で、気動車が出発していく音が寝床の中でも聴こえました。
「ああ、旅のさなかなのだ」と思います。


この日の天気もあまり優れず。北海道に来てからずっと晴れ間なし。「そろそろ晴れてくれてもいいのにな」と思いながら駅へ。




この日の鉄的テーマは「石北本線」。石北本線は、普通列車の運行が極端に少ない区間があり、そこを走破するのが目的です。手元の時刻表によると途中の「遠軽」駅をまたいで走る普通列車(特別快速という扱い)は1日に1本のみ。

網走駅で待合室には、日曜画家が書いたような看板が掲げられていました。



まずは、北見行きの列車に乗ります。





雨の中で列車の写真を撮っていたら、運転士さんが「一緒に撮ってあげますよ」と言ってくれました。

この列車もゴージャス・シートでした。



途中、網走川を越える際に見つけた、川の名前を示す標識。なんとなくJR東日本の駅名表示に似ていると思うのは私だけ?




1時間ほどで北見駅に到着。そんなに小さな駅ではありませんが、人影はまばらです。




一旦駅の外に出てから再び改札に向かうと、改札には数名の男性。ほとんどが独り客のようですが…なんだか「チェックシャツ+リュック+カメラ」率が高い。もちろんその後、発車までの時間はその殆どの人々が全体から部分まで写真や動画を撮りまくっていました(もちろん私も撮ってましたけど)。なかには大型のビデオカメラを使っている人も…編集してDVDでも作るつもりでしょうか?


ここから乗車したのは「特別快速きたみ」です。






こちらの車内も特急風のシート。でも肘掛けから出すタイプのテーブルはグルグルと回転してしまって機能せず。





でも、前の席のひじ掛けのテーブルを、手間に向けて引き出すことが出来たので、ノー・プロブレム。





もやもやとした天気の中列車は走ります。レンガ色の壁をもつ牧場は、ちょっと絵本風。



特急の通過待ちも楽しみのひとつ。
雨の中、ホームに下りて特急オホーツクをカメラでとらえてみました。



北見から3時間ほどで旭川に到着しました。
ホームでは、「スーパーカムイ」などを見ることができました。



旭川駅を訪れたのは、大人になってからは初めてでした。
建物は最近改修されようで、とても垢抜けた雰囲気になっていて驚きました。



駅ではおそば屋さんを見つけました。この旅では、青森駅で食べて以来。北海道に入ってからは初めてということで、やっとありつけた感じです。美味しかったです。




by paginademaiko | 2011-11-05 11:33 | 北国紀行2011夏


オホーツク海 (北国紀行2011夏 その14)
この日の最終目的地、網走までの旅を続けます。

塘路駅に少し遅れてやってきた網走行きの列車は1両編成のステンレス。
乗車してみたところ、座席の様子がなにか異質であることに気がつきました。特急のようなクロスシート仕様なのです。



あとで知ったのですが、これは引退した0系新幹線の車両からシートのみを取り外して移植したものとのこと。新幹線の走っていない北海道で、このような体験ができるとは…不思議な気分になりました。


ノロッコ号とは異なり、こちらの客層は地元の若者やお年寄りを中心とした独りの乗客が多く、静かな雰囲気。私の後ろの席にいた幼稚園くらいの男の子とお父さんはどうやら2人旅と思われましたが、途中から親子げんかで険悪なムードに…そのまま川湯温泉駅で降りて行きました。私はその数日後、ある場所でこの親子に再び出会うことになります。


その後、列車は森や田園地帯の中を走りぬけ…
大きな山を進行方向右手に眺めつつ…



やがてオホーツク海に出ました。





釧網本線が海に沿って走るあたりは、花の群生地で続いていて、オレンジ色や黄色のカンゾウらしき花が咲いているのを見ることができました。


夕暮れ時の、すこし赤みのある空の色と不思議な調和する光景には、もの哀しい美しさがあると思いました。列車の窓から撮った写真をみると、粗いブラッシュストロークのように見え、ちょっと印象派風に思えましたが、その暗さはフランスのそれよりもむしろローヴィス・コリントに代表されるドイツの印象派を思わせる感じ。




そして、19時近くに網走に到着。



鉄道で旅をする時の楽しみのひとつに「駅そばを食べる」というものがあります。しかし北海道では無人駅や規模の小さな駅が多い為、なかなかおそば屋さんを見ることができません。そんななか、この網走駅でおそば屋さんを見つけることができました…しかし残念なことにお店は営業時間外。北海道で駅そばを食べるのはなかなか難しいことなのだと、改めて思い知らされました。


改札にはひとつひとつドアが付けられていました。防寒対策と理解すればなるほどと思えますが、こういう場合は引き戸タイプのものが多いので、見た目に新鮮さを感じました。




この日の宿は駅前の東横イン。東横インの名物に夕方ふるまわれる無料カレーがありますが、この日は初めてこれを食べてみました。大人から子どもまで楽しめる、「家庭的な味」という印象でした。エントランスのラウンジはこのカレーを食べる人々でにぎわっていました。

その後、少し離れた場所にある網走の繁華街まで散歩して、夜9時からはNHKスペシャル「復活」‐山田洋次監督による、蒸気機関車C61復活のドキュメントを見ました。網走の夜はこうして更けていったのであります…。


by paginademaiko | 2011-11-04 10:37 | 北国紀行2011夏

    

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