2017年9月27日。


いよいよ中之条ビエンナーレ2017の旅も終わりに近づいてきました。
最後は中之条の市街地、上之町商店街にある作品へ。


古屋崇久《自己》


a0061947_1320191.jpg



サイモン・ウェザム《日常の発光(行き止まり)》


a0061947_13204416.jpg



新井麻弓+ニナ・ウィリマン《The gift exercice:Invitation2》


a0061947_1321518.jpg



魚住哲宏+魚住紀代美《藪の中》


a0061947_13213140.jpg



阿部浩之《中継地点》


a0061947_13215040.jpg




そして最後に、中之条駅前にある通運ビルへ。

a0061947_1322880.jpg



ナマイザワクリス《FASHION DESIRE》


a0061947_1322412.jpg



ここでパスポートに押したスタンプを見せて、景品をいただいたところで、ちょうど終了時刻になりました。



中之条ビエンナーレの訪問は今回で4度目ですが、ほぼ全ての作品を見たのは初めてでした。


その率直な感想としては、作家の人数が多すぎるし、魅力的な作品の割合はそんなに高くなかったということ。中之条ビエンナーレには次も訪れたいと思うけれど、作家の人数と選考基準が今後も変わらないのなら、今回のような、全ての作品を見るような行程は組みたくないなと思いました。


思えばこれまでの訪問では、ツアーバスを利用するか、現地で滞在制作をしていた作家さんのガイドによって作品を訪ねていました。これまでずっとこの芸術祭に良いイメージを持っていたのは、そのセレクションのおかげもあったのでしょう。

遠方から限られた時間のなかで訪れる以上、事前のリサーチや情報交換などにより、現地で見る作品をあらかじめ取捨選択したうえで訪れることはやはり重要だと思いました。時には、目の前にある作品を車でブーンと通過するくらいの潔さを持つことも大切でしょう。


中之条ビエンナーレに限らず、広域に多数の作品が展開するイベントでは、多くの作品を見ることを推奨するのではなく、訪問者自らが事前に情報を集め(すでに回った人から話を聞いたり)、ルートをキュレーションしてから臨むような、そういうまわり方がスタンダードになってもいいのではないでしょうか。そしてその情報収集の過程で、誰かと誰かの間で作品についての対話が生まれるとすれば、それはそれで、とても素晴らしいことのように思います。



(完)















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年9月27日。


名久田エリアへ。
かなりの猛ダッシュ状態。

まずは五区公民館へ。


a0061947_1373930.jpg



東野哲史《運び屋》


a0061947_138963.jpg



続いては名久田教場へ。ここも元学校。


a0061947_138452.jpg



石坂孝雄《手洗い場の陶管》


a0061947_1392431.jpg




六合エリアで見た作品にはその雑さに度肝を抜かれたけれど、この作品はそんなことはなく。見方によっては結構好きになれそうでした。振れ幅の大きな作家さんなのでしょうか。

外にも作品がありました。


a0061947_1394798.jpg



桑山彰彦《鏡面と消失点》


a0061947_13104168.jpg



山口貴子《Listen to the time》


a0061947_1311586.jpg



小林清乃《Polyphony》


a0061947_1311387.jpg



a0061947_1312032.jpg



ユアサエボシ《GHQ PORTRAITS》


a0061947_13122812.jpg



「遺物に擬態するような」フェイクでフィクションな作品。「新聞らしきもの」もしっかりとその企みに加担しています。



a0061947_131442.jpg



このような手法の作品は他の会場でも目にしたし、世界的にも増えている気がする。ポスト・トゥルースの時代の反映なのでしょうか。


その後は六区公民館へ。


a0061947_131528.jpg



赤堀里夏《salire No.54》


a0061947_13152162.jpg



とてもきれいな展示でした。


(つづく)















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年9月27日。



伊参スタジオを訪問後、周辺にある小規模な会場を訪問。


JAあがつま倉庫。

リン・チャウェン《空のバスを待つバス停》


a0061947_1259378.jpg



升谷絵里香《シノニム》


a0061947_12592832.jpg



伊参集会所も訪問しました。



そして「イサマムラ」会場へ。こちらもかつて校舎として使われていた場所。


a0061947_12595521.jpg



ただし、この時点で、かなりのダッシュ状態。
作品によっては写真を撮り損ねたり。


永井文仁《スクラップアンドビルド》


a0061947_130379.jpg



田島鉄也《言語、イメージ、物》


a0061947_1305539.jpg



佐野彩夏《山のはなし》


a0061947_1312668.jpg



人見将《イサマムラ写真室》


a0061947_1314288.jpg



三好由起《Swings》


a0061947_132848.jpg



S+N laboratory(榊貴美+西園政史)《つむぐプロジェクト》


a0061947_1324755.jpg



佐藤悦子《点在する場所》


a0061947_133712.jpg




この会場もとにかく量が多かった。このほかにもいろいろ作品がありましたが、ゆっくり見ることが出来ず。心の中でごめんなさいと言いながら次の会場へ向かいました。


(つづく)
a0061947_1252363.jpg



2017年9月27日。


伊参エリアの中心部に着いたのは15時近く。
残り時間が少なくなっており、かなり急ぎ足で回ることに。


まずは「伊参スタジオ」へ。


こちらもかつて校舎だった建物です。

a0061947_12513548.jpg



浅見俊哉《Shadow of lives-2017》


a0061947_12523311.jpg



渡辺俊介《この音の聴こえないどこか遠くへ》


a0061947_1253357.jpg




町内の廃校から集められたオルガンを使ったインスタレーション。時間がくるとそれらが合唱のように演奏を始めるようになっていました。 まるでオルガンが人格を得たよう名作品。今回、最も印象に残った作品のひとつです。


石原次郎《Amber memories》


a0061947_12533438.jpg



どうってことない作品と思えばそれまでなのですが、かつて学校だったところで見ると色々な解釈が生まれてきます。


藤原京子《フィグメント》


a0061947_1254115.jpg



造形的な完成度は高いのですが、前回の作品に比べて、ちょっと窮屈な印象。どうやら彼女の作品は大きな空間(そして天井高のある)のほうが相性がいいみたい。


村上郁《教室/1988》


a0061947_12542826.jpg



遠藤研二《網》


a0061947_12545690.jpg



ユアサエボシ《Newspaper collage series》


a0061947_12551848.jpg




このエリアの作品はとても多い。残り時間が少なくなるなか、急ぎ足で次の作品へ。


(つづく)














Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
a0061947_12383397.jpg



2017年9月27日。

旧五反田学校へ。
ここの展示は全体的にとてもよかった。


a0061947_12371259.jpg



もし中之条ビエンナーレで1か所しか会場を訪れられないという方がいたら、私は間違いなくここを薦めたでしょう。


加藤哲《ツナガリ ノ モリ》


a0061947_1238566.jpg



鈴木美緒《時間を辿る》


a0061947_12393151.jpg



今回の中之条ビエンナーレで最もときめいた作品のひとつ。遠くから見ても、近づいて見ても、それぞれの美しさがあるというのは、作品にとって大変重要なことだと思います。


この作品を構成する無数のボタンは、時にナッツのようでもあり、時にジュエリーのようでもあり。


a0061947_12402369.jpg



a0061947_12404665.jpg



ボタンの穴から差し込む光さえ美しく感じました。


菅沼稔《懐かしき油彩画》


a0061947_12411150.jpg



菅沼さんの作品は花の駅美野原にもありましたが、ここでの展示はそれとは比べ物にならないくらい良かった。もちろん空間自体の良さに依っている部分も少なくないのだろうけど、その巨大な絵画が、学び舎の象徴的アイテムである「黒板」とイメージ的にリンクすることで、空間と見事に一体化しているように感じたのです。菅沼さんの作品は、おそらくこれまで10回くらいは見ているのだろうけれど、ここの展示はその中でも飛びぬけて素晴らしいものになっていると感じました。


高島芳幸《MDUS Art Project 16「関係 Sept.2017 at 旧五反田学校/あるいは旧五反田学校の教室を松代大本営象山地下壕のズリとゴム糸で確認する」》


a0061947_12415052.jpg



ヒグマ春夫《農の精神と農具の魂》


a0061947_1242967.jpg



視覚的にはあれれという感じでしたが、こちらの作品は映像が重要な構成要素となっていた模様。ただし時間の関係でじっくり見ることは出来ませんでした。



齊藤寛之《Fleeting world》


a0061947_12431395.jpg




場になじみすぎている観はありましたが、状況によってはけっこう美しい作品なのかもしれないと思いました。青空が水面に映っているところを見てみたかったです。


a0061947_12454758.jpg



(つづく)














Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年9月27日。

「花の駅美野原」へ。

中之条ビエンナーレに訪問するのは2009、2011、2015年に続き4度目ですが、こちらの施設に来たのは初めてです。

とりあえずここで昼食。郷土料理の「おきりこみ」を豆乳仕立てにアレンジしたもの。
見た目は地味でしたが結構おいしかったです。


a0061947_1224026.jpg



こちらはその名のとおり、様々な花に出合える施設のよう。サルビアがきれいでした。


a0061947_12261660.jpg



そしてその中央に鎮座ましますは仏教的な雰囲気の建物。そこに掲げられた「花みどり館」という宗教色皆無の額との組み合わせがなんともシュールです。


a0061947_1228796.jpg




内部はがらんどうのホールのようになっていました。ここでは菅沼稔さんの作品を拝見。


a0061947_12285190.jpg




a0061947_12291853.jpg



それにしても不思議な雰囲気の場所でした。


続いては道の駅「霊山たけやま」を訪問。


菊池史子《採光》


a0061947_12294786.jpg



その向いにある神社にも作品が。


浅野暢晴《無何有の祭り》


a0061947_1230967.jpg



a0061947_12305414.jpg



神社という場所によく合っていました。



(つづく)
















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年9月27日。


旧沢田小学校へ。
こちらは国際交流企画展の会場にもなっており、ボリューム多めでした。


a0061947_12135891.jpg



田口一枝《The Mediterranean landscape No.5》


a0061947_12141977.jpg



加藤崇《はじまりの合図》


a0061947_1214452.jpg



a0061947_12151131.jpg



本郷芳哉《ぼやけていく記憶》


a0061947_12153769.jpg



a0061947_1215575.jpg



糸井潤《白い光の中に》


a0061947_12162063.jpg



西澤利高《うんこは心》


a0061947_12165060.jpg



a0061947_12171029.jpg



a0061947_12173189.jpg



花輪奈穂《こもれび、こだま、風のいろ》


a0061947_1218176.jpg



小林正樹《影と光》


a0061947_12182595.jpg



その映像インスタレーションは送電線をモチーフとしつつ、長谷川等伯の松林図屏風を思わせるシークエンスも。


国際交流企画展のコーナー。イスラエルと中国のアーティストによるグループ展。


a0061947_12184655.jpg



タール・アミタイ・ラヴィ《Fragments》など。


a0061947_12191354.jpg




a0061947_12193632.jpg



一本の糸を描線のように扱った風景画にぐっときました。


ファリド・アブ・シャクラ《イスラエルの景色》



a0061947_1220484.jpg



ウ・チュイェン《進化》


a0061947_12203773.jpg




国際交流企画展の作品は、決して悪くはなかったけれど、実際には教室よりもホワイトキューブや、もうすこし重厚感のある建物で展示したほうがずっと良く見えそうな作品が多い気がしました。


中之条ビエンナーレに限らず、使えるから、という理由だけで(それ以上の理由もあるかもしれないけれど)、廃校の教室を作品の展示の場にするというのはどうかと思う。少子高齢化が進む地域でのアートイベントで同じような眺めを見るたびに、廃校を使った展示については、このあたりできちんと考えておかないといけない気がしています。


(つづく)
















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
a0061947_128913.jpg



2017年9月27日。

お昼過ぎ、若干グロッキーな状態で沢渡エリアに戻ってきました。


半谷学《野花は嘘を言った?》


a0061947_1233956.jpg



長谷部勇人《鹿の聲》


a0061947_1235962.jpg



鹿のドクロが不規則に発光する作品。ソリッドで、ちょとパンクな印象に好感。スタンドがちょっと安易な感じで残念だったけど、見せ方によってはもっともっといい感じになると思いました。


「沢渡別邸」には鈴木のぞみさんの作品が展示されていました。

a0061947_1243061.jpg



鈴木さんは、以前から気になっていたアーティスト。中之条ビエンナーレでは民家を使った展示はその環境がハンディになっているような例も散見しましたが、彼女の場合はしっかりとそれを見方につけていて流石だと思いました。


a0061947_1254988.jpg



その空間に対して何かを施す際の間合い、バランス…ツボの押さえ方が完全に分かっている感じ。


a0061947_12695.jpg




続いては「沢渡ギャラリー」へ。


a0061947_1265817.jpg



アーサー・ファン《日常の線描回路》


a0061947_1274733.jpg



齋木三男《牧水の旅》


a0061947_1284745.jpg




たばこ屋さんの前の猫になごみつつ、坂道を登ったところにある民家へ。


a0061947_1293149.jpg



小林ナオコ《夜明けを待つ》


a0061947_1210286.jpg



ガイ・ウィグモア《HOME》


VRを使った展示。ゴーグルで体験する作品のため、カメラによる記録写真無し。

(つづく)


















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年9月27日。


六合エリアを訪問後、ぽつんと1か所だけ離れた「よってがねえ館」へ。


a0061947_11561370.jpg



こちらでは古川葉子さんが作品を展示されていて、ご本人ともゆっくりお話をすることができました。


作品はかなり大掛かりなものでした。


a0061947_1155368.jpg



広間のほうにあったこれも彼女の作品なのかな…よく分かりませんでした。


a0061947_1442732.jpg



a0061947_11552820.jpg



ポートフォリオも見せていただきましたが、そちらの作品は悪くなかったです。


その後は沢渡方面へ戻りつつ、その途中にある作品を拝見。


そして立ち寄ったのは、かつて釣り堀であった「十二みます」。


吉野祥太郎《Memories》


a0061947_11565583.jpg



中川祥吾《鹿を殺める日》


a0061947_11573275.jpg



その近くにあるに「花楽の里」も行きました。
こちらはショップやレストラン、そして様々な体験ができる施設。


齋江貴志《束ねる》


a0061947_11575623.jpg



…。


この作家さんおひとりを責めるわけにはいかないのですが、草とかを束ねたり積んだりする作品はちょっともう勘弁してほしいという気分になりました。


(つづく)
















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
a0061947_1152567.jpg




2017年9月27日。

湯本家を見終わったあとは、裏手にある作品をいくつか拝見。


山道を歩きます。


三宅光春《赤岩 フラワーパーク》


a0061947_11374016.jpg



白根開善学校《六合の奏・風鈴プロジェクト》


a0061947_11364937.jpg




木村吉邦《水茶屋 加爾達諾》


a0061947_113813100.jpg



そして「修験道の家」へ。


a0061947_11383229.jpg



受付にはこんな注意喚起が。



a0061947_1139018.jpg



橋本仁《橋本曼荼羅-赤岩-》


a0061947_11394784.jpg



勢いはあるんだけど、なんか力任せな感じがすごい。


a0061947_11411743.jpg



もはや暴力的に思えるような部分も。


a0061947_1142170.jpg



自分の住んでいた家がこんな感じにされたら嫌だよ…と、悲しい感情が沸き上がってきたので逃げ出すように退出。なんかもうほとんど苦行でした。以前、瀬戸内国際芸術祭などでも同じような経験があったけれど、荒々しく手を加えた住宅の中を土足で歩かせるような作品はどうも苦手です。


続いては赤岩公民館へ。

関美来《風景と、その向こう側》

a0061947_11461472.jpg



a0061947_11465462.jpg



そしてこのエリアのいちばん奥にある「かいこの家」へ。
ここは養蚕に関する資料が展示されている施設。


ヤ-チュ・カン《シルクトリロジーコンパス・凝結・合図》


a0061947_11472148.jpg



湯本家にあった同作家の作品と同じ題名。


それと同様に、インスタレーション自体はあまり印象に残るものではありませんでしたが、窓に書かれたドローイングは、ちょっといいなと思いました。


a0061947_11474813.jpg



ラディナ・ストイメノヴァ《グーグル アンアース、ドローイング》


a0061947_11481473.jpg



さらっとした感じの平面作品でしたが、とてもセンスの良い作品だと思いました。


下野友嗣《すべてをかんげんする》


a0061947_11484683.jpg



a0061947_1149988.jpg



ホワイトキューブで見たら面白そうな気がしたけれど、この環境ではちょっと難解過ぎました。


この地区の作品は、素直に良いと感じられる作品もあったけど、残念ながらそうとは感じられないものが少なくなかった。


たまたま目に留まった秋明菊の美しさが心に沁みたのはそのせいでしょうか。



a0061947_11493313.jpg





(つづく)
















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年9月27日。

1泊2日で行く中之条ビエンナーレ2017、2日目の行程がスタート。
時間を有効に使うため、この日はまず朝のうちに最も遠い「六合エリア」へ。


石坂孝雄《赤岩の風について》


a0061947_11161184.jpg




よれよれのTシャツとか、鑑賞者を誘うインストラクションとかが、何とも言えない感じでした…


a0061947_11284375.jpg



素敵なお花畑。


a0061947_1118991.jpg



素晴らしい完成度。残念ながら、中之条ビエンナーレの出品作品ではないようだけれど…。


a0061947_11184851.jpg



なぜか自分は、こういう、ちょっとヤンキーな感じのものに魅かれます。2009年に訪れた時に見た、中之条の商店街のパチンコ屋さんをそのまま使った伊藤隆之さんの作品もよかったな。


こちらのエリアで最も多くの作品が展示されている「湯本家」へ。
ここは高野長英がかくまわれていた建物なのだとか。


a0061947_11204089.jpg




1階の受付の奥に、ものすごく生活感のある空間がちらっと見えました。どうやら今でも人が住んでいる模様。


福島ゆり《ユモト・イン・ザ・ボックス》


a0061947_1122689.jpg



山形敦子《Still living with the shadow of lives-今も尚彼らは-》



a0061947_11224342.jpg



自然豊な場所のアートイベントでは藁とか竹とか植物性の素材を使った作品をたまに見るのだけど、正直言って、それが成功している例はとても少ないように思う。


ヤ-チュ・カン《シルクトリロジーコンパス・凝結・合図》


a0061947_11251862.jpg



a0061947_11231489.jpg



実際にはこれもだいぶユルい感じでした。


こちらの湯本家は、建物それ自体のインパクトが強かったせいか、その内側ではこれといった作品に出合えず。そしてちょっと拍子抜けしながら裏手の小屋へ。


西島雄志《―空―》


a0061947_11262697.jpg



こ、これはいい感じ。屋外の作品も。


a0061947_11265468.jpg





そしてそう感じたのは私だけではなかったようで、この地区に到着してからそこまでの流れで若干がっかりムードになっていた同行者の方々も、ここでテンションを持ち直すことができたような感じに見えました。


(つづく)















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
a0061947_1155383.jpg



2017年9月26日。


この日のスケジュールを終えて、向かった先は沢渡温泉。
切通しのような休坂の両側に小さな旅館が並ぶ、とても風情のある温泉街です。


a0061947_1165026.jpg



お世話になった宮田屋旅館は、作品が展示されている「沢渡ギャラリー」のすぐそばでした。金木犀の香り漂う露天風呂は眺望よく、夕食で供された青りんごを丸ごとポットにした帆立ときのこのグラタンも美味でした。


a0061947_1173523.jpg



翌朝はのんびりと周辺を散策。


野菜の無人販売所。


a0061947_1110625.jpg



温泉饅頭のお店。脇から湯気が出ているように見えましたが、製造と関係があるものだったかどうかは不明。


a0061947_1111976.jpg



公衆浴場と猫。


a0061947_11103212.jpg



はちみつ屋さん。


a0061947_1112514.jpg



娯楽的なものは殆どないけれど、のんびり過ごすにはとてもよい場所だと思いました。



(つづく)
















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年9月26日。

中之条町歴史と民俗の博物館「ミュゼ」へ。


a0061947_10534068.jpg



山田悠《煙突のある風景》


a0061947_1054990.jpg



木村吉邦《玉落とし遊具》ほか


a0061947_10543884.jpg



こちらの博物館の収蔵品に擬態するような作品。


a0061947_1055895.jpg




a0061947_10553696.jpg




こちらのミュージアムは常設展示のボリュームも相当。出口まで、収蔵庫も兼ねているようなぎっしり系の展示室が続いていました。


a0061947_10561789.jpg



a0061947_10564939.jpg



それぞれの資料にも様々なストーリーが詰まっているのでしょうね。



(つづく)















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年9月26日。

中之条エリア、旧廣盛酒造の離れへ。

福島陽子《ブルーオデッセイ》


a0061947_10441656.jpg



三つ編みによるブランコのようなもの、そしてその下に割れたビンなどが敷き詰められていました。あまり近寄りたくないような、不穏な気持ちにさせる作品でした。


続いてはそのお隣の「つむじ」へ。

MAU《BARDO-痕跡-》


a0061947_10443696.jpg



この作品もちょっとよく分からなかった。


その近くの商店街にある「旧竹の家」にも作品がありました。


佐藤令奈《Nowhere/Somewhere》


a0061947_10452694.jpg



廃業した店舗を会場とすることの難しさを感じました。


そしていくつかの作品が展示されている中田木材へ。


丸橋浩《Well》


a0061947_10455047.jpg



ジソン・キム《明かりと黒》


a0061947_10461127.jpg


ジェイミ・ハンフリーズ《人間が話す「自然」の物語》

a0061947_1046344.jpg



東城信之介《Sakuhanakuchiru》


a0061947_1047558.jpg



サム・ストッカー《プロトタイプ》


a0061947_10472476.jpg



クリスティアン・ボッフェッリ《Il Mondo é una grade Casa 2》


a0061947_10475269.jpg



a0061947_10482244.jpg



2015年にも一度見ている作品だけれど、この作品はやっぱりいいなと思いました。版を使ったひとつひとつのイメージが魅力的であるだけではなく、それが建物の内壁全体を埋めつくしていることで、さらに別のパワーが生み出されている。旧廣盛酒造の最終盤あたりから、正直印象の弱い作品が続いていてげんなりしていたので、ここでちょっと救われました。


(つづく)














Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
a0061947_1027491.jpg



2017年9月26日。

中之条の市街地にある旧廣盛酒造へ。
こちらは比較的多くの作品が展示されている会場です。


a0061947_10281129.jpg




ティン・チャオン・ウェン《空間中間》

a0061947_10292135.jpg




全体的にはやや散漫な印象でしたが、ひとつひとつのアイテムじたいは惹かれるものがいくつかありました。


a0061947_10284359.jpg




光主あゆみ《時を綯う》


a0061947_10303350.jpg



a0061947_1031214.jpg




清水裕貴《熊を殺す》


a0061947_10313448.jpg



リン・チャウェン《空のバスを待つバス停》


a0061947_10331799.jpg



田村吉康 + マルファ・ヴァシリーヴァ《高天原プロジェクト作品群》


a0061947_10333976.jpg



三好由起《Three light difractions》


a0061947_10341247.jpg



Yukaotani《Anicca》


a0061947_10344779.jpg



飴で出来た小さなブッダたち。その飴は少しずつ溶けて、床に流れ落ちていく。まさしく諸行無常。そして、そのスピード感に氷河を連想。


a0061947_10404636.jpg



視覚的な美しさ、コンセプト、そして暗闇のなかに漂う甘美な香り。
珠玉の、という言葉を使いたくなるような作品でした。


(つづく)


















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年9月26日。


四万エリアにある「四万サロン」でユアサエボシさんの《忘れられた画家》を拝見。



a0061947_10212994.jpg



ユアサエボシさんは戦前生まれの架空の三流画家という「設定」のアーティスト。その設定だけでなく、若き日の福沢一郎風の画風など、こちらをそわそわさせる要素が盛りだくさんな方です。


a0061947_1023652.jpg



よく見ると、会場となっている店舗の朽ち加減もなかなか壮絶でした。


a0061947_10222169.jpg



ついでに、そこに置かれていた雑誌の表紙の見出しにもドキドキ。


a0061947_10233877.jpg



その徒歩圏内でもいくつかの作品を拝見。
ただし中にはかなりかび臭いところもあり、そのような場所はそそくさという感じて撤収。


a0061947_10271775.jpg



次の会場へ向かう途中には「甌穴」にも立ち寄り。
ここの水の色は本当にきれいです。


a0061947_1025582.jpg




(つづく)















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
a0061947_1073215.jpg



2017年9月26日。

四万エリア。
多くの作品が展示されている旧第三小学校へ。


a0061947_9592879.jpg



加藤崇《耳をすまして》


a0061947_1001629.jpg



一見かなりざっくりとしたインスタレーションなのですが、見ているうちにちょいちょいツボにはまるポイントがあちこちに。隅々まで見る者を惹きつけるようなこういう感じ、いいですね。


a0061947_1014195.jpg




a0061947_102537.jpg



ナディア・ソラーリ《関係性の操作》


a0061947_104955.jpg



剥製を使った独特のインスタレーション。


a0061947_1042974.jpg



ソーセージのようでソーセージではない食品が、このスイス生まれのアーティストにはユニークに映ったのでしょうか。


a0061947_1054429.jpg




嶋津晴美《つながりあう時間》


a0061947_1061612.jpg




a0061947_107532.jpg



ニア・プシュカロヴァ《環境が与えること》


a0061947_1085872.jpg



佐藤令奈《Everybody/Somebody》


a0061947_1093273.jpg



a0061947_10101114.jpg



体育館と、森の中に設置された作品がリンクするインスタレーション。


アンジェイ・ワシリエフスキ《腐敗の裏側》


a0061947_1011615.jpg



ウェイ・ミン・ホー《トラデジタル・セレモニー》



a0061947_10115198.jpg



a0061947_10113175.jpg




この会場は建物自体は結構いい感じなのですが、同じような間取りで同じ方角から光が差し込む教室を会場としたインスタレーションが続くと、どうしても似たような印象を抱いてしまう。そしてその結果、見る側の新鮮さも徐々に失われていき、作品に対する評価も辛口になっていってしまう。ただし、それを差しひいても、この会場で見た作品にはいまいちなものが少なくなかった気がします(それらの写真は掲載しませんが)。


(つづく)


















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
a0061947_145079.jpg




2017年9月26日。

四万温泉の温泉郷へ。

300年以上の歴史を持つ積善館。いちどは泊まってみたいものです。



a0061947_13545771.jpg



お土産屋さんが並ぶ道には随所に昭和遺産が。


a0061947_13552143.jpg



a0061947_13554260.jpg



そしてここらで昼食。林檎の天ぷらが乗ったお蕎麦が乙でした。


a0061947_13571079.jpg



現地に行くまで知らなかったのですが、この時期、中之条ビエンナーレとは別に「対岸の雑草」という企画が行われていた模様。


a0061947_13581593.jpg



そして、「中屋」会場を訪問。こちらは廃業した旅館の建物。


a0061947_1359040.jpg



新里碧《ドリィム四万》


a0061947_1403942.jpg



「愛」を撃ち倒してみました。


a0061947_141932.jpg




ドミニク・バロン-ボナルジー《時間の曲線》


a0061947_1415474.jpg



プロジェクションされた蛇口を見て、ハンス・ハーケの「ゲルマニア」をふと思う。


客室だった部屋にも作品がありました。


茅根賢二《Like lake》


a0061947_1422798.jpg



クリス・ブルー + ジュリー・ストッパー《ネスト(第4の部屋)》


a0061947_1431472.jpg



(つづく)















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年9月26日。


1泊2日で中之条ビエンナーレ2017へ。
今回は、ちょっと辛口な美術関係者数名で訪問しました。


今回の中之条ビエンナーレは「中之条伊勢町」「伊参(いさま)」「名久田(なくた)」「四万温泉」「沢渡暮坂」「六合(くに)」の6つのエリアに作品を展示。


初日はこのうち四万エリアと中之条エリアを訪問しました。


最初に訪れた会場は日向見公民館。


a0061947_1350265.jpg



カリン・ピサリコヴァ + マルティン・オンダラチェック《人生の問い》


a0061947_13503245.jpg



チェコ出身で日本を拠点に活動するユニット。ユルいムードの作品でした。


a0061947_1351262.jpg



…が、なかにはギョッとするような写真も。


a0061947_13505429.jpg



毛むくじゃらで服は着ていなくても靴は履くのですね。


この公民館には小さいけれども風情のあるお風呂がついていました。


a0061947_1352937.jpg



(つづく)



















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年9月25日。


DMに文章を書かせていただいた建部弥希さんの個展を訪ね銀座へ。場所はK’s Gallery。


a0061947_1116487.jpg



その他、銀座では十一月画廊の南正彦展、シロタ画廊の山中現展、コバヤシ画廊の「絵画における原風景」、ゆう画廊の栁下綾香展、そしてOギャラリーの相場佐千子展と刑部富美展を訪問。


a0061947_11162113.jpg



刑部さんは西宮在住で、Oギャラリーでは初の発表とのこと。アガパンサスなどをモチーフに、壁紙のイメージを採用した版画や、蝋を使った作品が展示されていました。


a0061947_1116431.jpg



京橋ではT -BOXの秋山美晴展を訪問。


こちらでは蓮の葉を使ったインスタレーションが展開していました。


a0061947_1117831.jpg



ドローイングもとてもクールでした。















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
# by paginademaiko | 2018-09-19 11:17 | アート
←menu