カテゴリ:北陸の旅2014年夏( 8 )

7月31日。夏の北陸、青春18きっぷの旅。
帰りは長浜を経由して、米原から東海道線を東へ。

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米原駅の乗り換えでは、近江鉄道のラッピング車両を見ることもしばしばです。

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名古屋では訪問したい展示があったので、名駅で途中下車して地下鉄・名城線に乗り換えて向かいました。

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そして「総合リハビリセンター駅」で下車し、歩くこと約5分…住宅街のなかにあるカフェ+ギャラリー「See Saw」に到着。入り口がなかなか分からない、まさしく隠れ家のようなスペースでした。

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こちらでは「栗本百合子 高柳恵里」展を拝見。

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楚楚とした空間に、お二人の作品がとてもよく合っていました…というか作品によってはほぼ一体化していました。庭には、さりげなく擬態したような作品も置かれていました。

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旅の最後の、お洒落なデザートのようなひとときとなりました。


(完)










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7月31日。

予定ではその前日に東京に帰宅している予定でしたが、体調不良に陥ってしまい、ホテルを延泊して休息。この日は1日おくれで旅を再開しました。


長浜を出発する際に、駅のすぐそばにある「長浜鉄道スクエア」を訪問しました。

こちらの建物は1882年に竣工したもの。現存する日本最古の駅舎です。

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当時のきっぷ売り場やバックヤードの様子を見ることもできます。

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高い天井は、当時の人々からは現代以上に高く感じられたことでしょう。

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こちらにはD51とED70が静態保存されています。

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かつて使用されていたサボもまとめて展示されていました。

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そして18きっぷで出発。
次の目的地・名古屋を目指しました。

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(つづく)










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7月29日。
金沢21世紀美術館の訪問後、この日の宿泊地である長浜へ向かいました。


金沢駅ではホームに試運転の車両が止まっているのを見つけました。

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ここからはまず、福井行きの列車に乗車。
北陸本線は、ほんとうにステンレスの新型車両ばかりになってしまいました。

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福井駅が近づいてくると、左側の車窓にえちぜん鉄道の車両が見えました。

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そして福井駅で敦賀行きの列車に乗り換え。その際、改札内には高橋節郎による大きな作品を発見。

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終点の敦賀ではさらに西に向かう列車に乗り換え、滋賀県に入ってひとつ目の駅・近江塩津駅で下車しました。この駅を境に線路は琵琶湖の西側と東側に分かれており、長浜に行くにはこの駅での乗り換えが必要なのでした。

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他のホームや駅舎とは地下通路で結ばれています。

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その地下通路はアーチ型の天井。改札がわりのタッチパネルもこちらにありました。

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常に湿り気があるためか、苔が生えていました。

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駅舎外観。立派な建物ですが、駅員さんの姿はありませんでした。

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売店または案内所と思われるコーナーもシャッターが閉ざされていました。

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食堂がありましたが、貼り紙によればこの日は休業中とのこと。ということは、どうやらこの駅は普段は完全な無人駅ではないようです。

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乗り換え列車の到着時刻が近づいてきたのでホームに上がると、まずは特急列車がびゅーんと通過。

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その後、長浜行きの普通列車が到着しました。


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長浜に着いたのは18時すこし前。
夏なのでまだ明るい。

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そこから先へと走る新快速には、大河ドラマの主役である黒田官兵衛にちなんだヘッドマークが付けられていました。

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(つづく)









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7月29日。
午前中に七尾線とのと鉄道に乗ったあと、午後には金沢21世紀美術館を訪問しました。

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こちらでは企画展「レアンドロ・エルリッヒ -ありきたりの?」ほか「中村好文 小屋においでよ!」とコレクション展「透過と反射」を拝見。

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レアンドロ、といえばこの美術館と建物と一体化し、その名物としても知られる「プール」の制作者でもあります。

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こちらは地下通路を通って、プールの水面下に入ることが出来る作品。

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今回の企画展では展示室内に計17点の作品が展示されていました。それらはいずれも鏡や錯覚を使って視覚的なトリックが仕掛けられており、眼に見えるものと、実体の間のズレを愉しませるものとなっています。まさしくこの作家は「錯視の策士」。くりかえし騙されるうちにこちらの推察力や想像力も刺激されて、その仕掛けを利用してオリジナルの楽しみ方を創作してみたくなりました。


「中村好文 小屋においでよ!」は小屋をテーマにした研究と実践による企画。屋内の会場では様々な文化人が愛した「小屋」-例えば高村光太郎の山荘など-の資料展示のほか、中庭にはこの建築家が考案したエコな暮らしができる小屋が設置されていました。

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ちょっと秘密基地っぽいワクワク感のある企画。夏休みにもぴったりです。

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最後に、この美術館の名物のひとつである「タレルの部屋」へ。

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〆としてここを訪れるのは私にとってほとんど慣例のようになっています。作品鑑賞のあとの興奮気味な気持ちでここに入り、空を眺めながらそれを落ち着かせていくことで、美術館訪問の記憶が自分のなかに静かに定着していくような気するのです。

(つづく)









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7月29日。

青春18きっぷによる北陸の旅、この日は未乗路線であるJR七尾線と、のと鉄道に乗車し、その後に金沢21世紀美術館を訪問しました。

なお、この2つの路線はいずれも初めての利用。北陸新幹線が開業すると18きっぷではアクセスできなくなるので、どうしてもこの夏のうちに訪れておきたかったのです。

朝6時頃、小松を出発。
旅立ち直前のハードなスケジュールと、夜行列車の疲れが出たせいか、頭痛と少々のけだるさを感じながらのスタートでした。

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まずは小松駅から金沢行きの普通列車に乗車。

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そして30分ほどで金沢に到着。18きっぷの旅をしていると、30分間というのは本当にあっという間です。

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ここからは、能登半島に向かって伸びる七尾線に乗車しました。
これは正確にいうと北陸本線の津幡駅と半島中ほどの和倉温泉駅をつなぐ路線ですが、基本的には金沢駅から、和倉温泉駅のひとつ手前の七尾駅を結ぶ列車ばかりとなっており、さらにその七尾駅でのと鉄道に乗り換えられるようになっています。

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七尾線は電化されており、車両は415系。車体は赤一色の塗装です。

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座席のヘッドレスト部分には白いカバーが付いています。

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発車後、津幡駅を過ぎたところで交流から直流に切り替わるためのデッドセクションを通過。この際、車内には非常灯が点灯しました。

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途中、「長谷川等伯号」とすれ違いました。
これは2012年の七尾線電化20周年を記念してラッピングされた車両とのこと。

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車内にはアナログな温度計もありました。

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七尾駅に到着後、そのままホーム上を移動してのと鉄道に乗車。接続時間が短いので結構忙しい。

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車両前面には会社のマーク。「のと」を意匠化した、ゼムクリップのようなデザインが可愛い。

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こちらは能登半島をモチーフとしたヘアスタイルのキャラクター。とても素敵な髪型だから、ミッドセンチュリーのハリウッド女優のような、アメコミ風のヴァージョンも作ってほしい。

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車内には色とりどりのてるてる坊主が下げられていました。

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発車して少しすると、車窓の右側には能登湾が見え始めます。

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この地域の伝統的な漁に使われる「ボラ待ちやぐら」を見ることもできました。

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終点の穴水駅には30分ほどで到着。

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しっかりとしたつくりの駅舎です。

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ローカル線では、ホーム頭上にある古めの看板を見るのも楽しみのひとつ。こちらで見つけた「菊天女」の看板は、「秘められた地酒の良さ!!」というコピー、そして力強い髭文字が特徴的でした。

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前面に大きな窓のある車両は、現役ではなく保存されているものだそうです。
「のと恋路号」のヘッドマーク付き。

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スケジュールの都合で、10分ちょっとで折り返し。今度の車両は、土地ゆかりの萌えアニメのラッピング車両でした。萌えアニメってあんまり好きじゃないけど、と思いながら乗り込むと…車内放送が登場人物のキャラクターの声になっていて絶句。

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寸劇風に展開する甲高い少女たちの声が頭痛の頭を直撃。いろんな意味でイタすぎる。そもそも、萌えアニメのキャラクターによる演出はアニメファンな旅人にはうれしいだろうけど、正直なところ地元の人はどう思っているんだろう?通勤で毎朝毎晩これを聞かされたら、個人的には正直つらいな…。


そしてふたたび七尾駅
乗り換え時間の間に、駅の外まで出て駅舎外観を記録しました。

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ここから乗車した金沢行きの列車は「UFOのまち羽咋号」でした。側面に描かれた緑色のキャラクターはサンダー君というそうです。

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車内のゴミ箱もUFO仕様。アダムスキー型です。

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途中の能登二宮駅には、ホームに沿ってショーウィンドーのようなものが設けられており、そこにはドレスを着た宇宙人…じゃなくてマネキンが陳列されていました。

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あとで調べてみたところ、これは地元の自治体・中能登町による「夢おりもの展示館」という施設であるとのこと。


終点の金沢が近づいてくると、右手に金沢貨物ターミナルが見えました。
レッドサンダーを見られるのも日本海側ならではです。

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昼食は、金沢駅の「白山そば」でラーメン。あっさり系と見せかけて、ダシが効いたしっかり目の味で美味しかったです。なるとの代わりに、ご当地食材の渦巻き蒲鉾が乗っていました。

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(づつく)











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7月28日。
この日の午後は石川県立九谷焼技術研修所を訪問しました。

小松駅で、この研修所で講師をしている陶芸家さん、そして研修所職員さんと合流して現地へ。

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研修所では、課題制作の講評に同席させていただいたほか、研修所内の施設や関係者の作品などを鑑賞しました。

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研修所の本科の定員は1学年15名というようにあまり多くはありませんが、その年齢層はかなり幅広い。私が授業を見学させていただいた2年次の方々は、高卒後すぐの10代から、様々な職を経験した50代以上まで学歴や職歴も様々でした。にもかかわらず本当に仲が良く、技法などについて熱く語りあう姿はまさしく青春群像そのもの。先生や職員のみなさんも素敵な方ばかりで、つくり手の育成の場としての魅力や可能性の大きさを強く感じました。


その周辺には、九谷焼の直売所や陶芸に関するいくつかの美術館、制作者を支援するための工房などもありました。

美術館の休館日であったためか辺りは閑散としていましたが、工房では実際に制作している様子を見たり、お話を聞くことができました。産地ならではの制作者支援の取り組みについて学ぶことができ、大きな収穫となりました。


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(つづく)










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7月28日。18きっぷで行く石川の旅、2日目。

この日の予定は石川県立九谷焼技術研修所の見学。
研修所で講師をしている陶芸家さんに随行させていただくという段取りになっていました。

その最寄駅である小松には9時半頃に到着。
待ち合わせの11時半までは少し時間があったので、駅前を散策してみることにしました。

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駅前から伸びる道のいくつかはそれぞれが商店街となっていましたが、その中でも「猫橋飴屋通り」は寂れ具合が強めな分、昭和遺産的なロゴデザインや看板などを随所に見ることができました。

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こちらのの屋号は上に「ヽ」が添えられているような「し」が、古風な味わい。

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アーチ風の窓の形がお洒落な印象を醸し出している洋品店。

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1階部分は洋風、2階部分は和風という折衷建築様式。

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そのお店の軒の部分。「毛糸」の「毛」と、「手芸」の「手」が対のような表現になっています。

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すでに廃業しているレコード屋さん。ドアにはRECORD、という文字が。店を閉めて久しいと思われますが、店内にはタイムカプセルのごとくお宝が眠っているかもしれません。

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こちらは現役の電気店。今ではあまり見ることがなくなった「ナショナル」というロゴが懐かしい。

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このアーケードを少し外れたところには威風堂々としたロゴの紳士服店もありました。

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そして、アーケードの中で気になっていた喫茶店に入ってみることにしました。

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その名は「喫茶 泉」。
店の入り口は、通から少し奥まったところにあります。

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中に入ると、おばあさんがひとりで店を切り盛りしていました。

このお店は亡くなったご主人が建てたそうで、細部に至るまですべて手作りであるとのこと。とても素敵なので、お願いをして写真を撮らせていただきました。

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有名な絵画の複製画が目を引きますが、それ以外にもさりげなく身内の方が描いた絵などが飾られていました。

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窓辺の席からは和風のお庭を見ることが出来ます。

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天井に貼り重ねられているのは、フランス語の雑誌だそうです。

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その飴色が店の歴史を感じさせました。

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お店の外にあるメニューのケースにも、キャンパスに描かれた油彩作品が入っていました。ローズピンクの街並みが美しい。

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ドアの取っ手にはレリーフで屋号が表現されていました。
ふと、大正期の表現主義的な作品や土方久功の彫刻を思い出しました。

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到着早々のコーヒータイムは、そっくりそのまま感性のエクササイズになりました。


(つづく)










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2014年7月。青春18きっぷで北陸に向かいました。


主な目的は石川県立九谷焼技術研修所の見学と、金沢21世紀美術館「レアンドロ・エルリッヒ展」の訪問、そして未乗路線であるJR七尾線とのと鉄道の乗車です。


旅立ちの日は7月27日。
現地までのルートは、東海道線で米原まで行き、そこから研修所の最寄駅である小松まで向かうというものでした。


日付がまもなく変わる頃、「ムーンライトながら」に乗車。
今回は川崎駅から乗り込みました。

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というのは、全席指定のこの列車の指定をとるのに苦心していたところ、出発直前に川崎に住む友人(かなり鉄)が機転を利かせて指定券をおさえてくれたため。乗車当日に川崎でその彼からチケットを受け取ってからの出発となったというわけです。


「ながら」に乗るのは1年半ぶり。下りは初めてです。

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2013年12月からは185系が運用されています。
ラッキーなことに、数の少ないストライプ塗装の車両がやってきました。


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乗客は男性がほとんど。後頭部の様子を見るに、あまり若くなさそうな方も多い。

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今回は幸運なことに私の隣は終点まで空席のままでしたが、通路挟んで反対側の席は、120キロはあろうかと思われる巨漢氏が座っており…正直、一晩その隣で眠るようなことになったらちょっと考えモノの状況でした(彼の隣も終点まで空席だったので、彼は最初から2名分の指定を抑えていた可能性も考えられますが)。また、「ながら」はオタクっぽい人の割合もそれなりに高いので、隣の席にどういう方が来るのかはある程度の覚悟が必要な列車ではあります。


そして翌朝5:51に大垣に到着。

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ここで名物「大垣ダッシュ」の参加者となり、マラソン大会のようにしてホームを移動し、米原行きの接続列車へ乗車。そしてその車内では、見覚えのある背中を発見…知り合いの鉄博職員さんでした。


米原から先は北陸本線に乗り換えて、まずは敦賀まで。
ここからはJR西日本管内となり、駅名板の色もオレンジから青となります。

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車窓には、気持ちのよい青空と水田が広がります。

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敦賀からは金沢行きの列車に乗車。

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そして小松には9時半近くに到着しました。

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ここで朝食。駅舎にある「白山そば」を利用しました。
渦巻き模様のかまぼこを見て、北陸にやってきた実感が湧いてきました。

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この日のアポイントの時間は11時半。それまでは少し時間があったので、駅前を散策してみることにしました。



(つづく)









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