カテゴリ:北海道&東日本パスの旅2017春( 10 )

2017年4月22日。

北海道&東日本パス、7日目。
小山、浦和を訪ねたあとは上野東京ラインで小田原へ。


こちらでは新たな場所で再開した「New新九郎」にてオーナーの木下泰徳さんの個展を拝見しました。


a0061947_17271814.jpg




コンサバティブな小品に比べ、サイズが大きくなるとぐっと現代美術的になるのが興味深かったです。



そして横浜では初訪問の岩崎ミュージアムで開催中のマヌエラ・ヴィンティレスキュさんの個展へ。スウェーデンに拠点を置く彼女のスタイルは日本のポップカルチャーに着想を得たものとのこと。



a0061947_17292278.jpg



a0061947_17293252.jpg




最後はart Truthで犬たちが主人公の清水今日子展を見て、中華街を軽く散策しました。



a0061947_1729568.jpg







Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年4月22日。

北海道&東日本パス、7日目。
小山から折り返し浦和へ。


こちらでは埼玉県立近代美術館で「川原慶賀の植物図譜」を拝見。


a0061947_17235733.jpg



1786年生まれの川原慶賀は出島に出入りが許された数少ない絵師のひとりで、その資料は、彼に多くの仕事を依頼したシーボルトのコレクションとしてロシア科学アカデミー図書館に収蔵されています。


植物画が中心とのことで緊張感緩めで展示室に足を踏み入れたら、所謂シーボルト事件に関連して刑罰を受けた際の文書がいきなり登場し、俄かに英一蝶ばりのドラマ感が。


その様式は精緻で誠実でありながら、シュルレアリスムに通じるような蠱惑的な表現も散見。ひとつひとつ鑑賞しているうちにあっという間に時間が過ぎてしまいました。

















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
a0061947_1442376.jpg




2017年4月22日。
北海道&東日本パス、7日目は小山・浦和そして小田原へ。

最初に下車したのは宇都宮線の間々田駅。


a0061947_14424180.jpg



こちらで訪れたのは小山市車屋美術館。
開催中の「裏声で歌へ」は遠藤水城さんによる企画です。



國府理さんの「水中エンジン」は排気ガスの匂いが一抹の不安を抱かせました。


a0061947_14431891.jpg



展示はそのほか、大和田俊・五月女哲平・本山ゆかりの3氏の作品と、地元中学校の合宿コンクールのドキュメンタリー映像、そして戦争柄の着物により構成。


a0061947_14434434.jpg



a0061947_1444377.jpg



a0061947_14442560.jpg



儚げでたどたどしいものと、不穏な勇ましさが交錯するような内容でした。


この企画において最も重要な役割を果たしているように感じたのは、一見唐突な印象を抱かせる中学生の合唱。


大人と子どもの境目にいる年頃の子ども達が「逸脱が許されない状況で」合唱するさまは、それは上記の交錯をまさしく体現しているように思えました。そしてその歌声が作品の集まりを包み込むことで、ひとつの総体としてこの展覧会が存在することを可能にしているようにも感じられました。


a0061947_14445216.jpg




展示の規模に比して、これほどの強い印象を残してくれる展覧会はそうそうないかもしれない。
そう感じた企画した。









Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年4月20日。
北海道&東日本パス、5日目は水戸芸術館の「藤森照信展―自然を生かした建築と路上観察」へ。


a0061947_16445856.jpg



展示はマケットやフルスケールの作品、写真などにより構成。


a0061947_16461090.jpg



a0061947_1648047.jpg



a0061947_16462988.jpg



開館したばかりの多治見のモザイクタイルミュージアムに関する資料も。

a0061947_16465385.jpg



その多治見で初めて見た時に衝撃を受けたデコデコなタイルカーもご来場。
茨城のヤンキーの皆さんの感想もお聞きしたい。


a0061947_16471398.jpg



ただし、菓子メーカーのたねやに関係するコンテンツは必要性が感じられないものも多く、それらに対する語り口もかなり違和感がありました。企業PRの部分は、はっきりとそう明示すべきだと思うんだけどな。


a0061947_16472890.jpg



この時のクリテリオムは「路上観察学会」。
特にスライドショーが面白かったです。


a0061947_16481665.jpg











Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年4月19日。
北海道&東日本パス、4日目。



逗子からの帰り、上野駅のコンコースにてこんな広告を目撃。


食べ物を使って何かを模するという、日本の伝統文化「つくりもの」を思わせるアイディアです。


a0061947_16342051.jpg




食べ終わった途端 言語能力に異変が起こらないことを祈ります。















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年4月19日。


北海道&東日本パス、4日目。


逗子駅から路線バスに乗り、神奈川県立近代美術館 葉山へ。
お目当ては砂澤ビッキ展。本州の公立美術館では初の個展とのこと。


a0061947_16261462.jpg



スケール感のある「風に聴く」は窓外の海景との出会いによって、より物語性ゆたかなものに。他にお客様の姿はなく贅沢に独り占めできました。


第2展示室のポートレートの大きさにはちょっとびっくりしたけど。


札幌芸術の森に設置された「4つの風」は、柱状に削られた4本の木から構成される作品ですが、私がこの作品を初めて見た2011年には2本が倒壊されている状態となっていました。作家の遺志によりこの作品は土に還るまでを自然に任せる方針となっていますが、この展覧会ではその作品のことも紹介されていて、それによれば現在は3本が倒壊しているようでした。


帰りには関内のギャラリー「樂」のオーバル展に寄り、そしてその近くにある鉄道酒場「新横浜機関区」へ。


こちらは砂澤ビッキがアトリエを構えていた音威子府村のお蕎麦が名物のひとつ。店内には現地から提供されたポスターなども貼られ、名誉領事館的役割も。展覧会のことをお知らせし、美術館からもらってきた展覧会ポスターを張らせていただきました。



a0061947_1627748.jpg
















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
a0061947_16123214.jpg



2017年4月19日。
北海道&東日本パス、4日目は神奈川方面へ。


初めに訪れたのは鎌倉画廊の「「山路を登りながら、」吉川民仁・吉川かおり」。
まさしくこのギャラリーじたいも山を登ったようなところにあります。

この、海あり山あり谷ありの地形の多様さもまた鎌倉の魅力なんだろうなと思います。


a0061947_1612483.jpg



それぞれ油彩とクレイアニマルによる2人展。
コラボの作品も所々に。


a0061947_16145963.jpg



ひとつひとつの作品が濃密でありながら、絶妙なバランスの展示により全体的に垢抜けた印象でした。

これに続くの同廊の展示は、本物の花とガラス絵の組み合わせを思わぬかたちでみせてくれるという小枝繁昭さんの個展。残念ながら実際に見に行くことはできなかったけど、いつかは作品を見てみたいと思っています。













Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年4月16日。


「北海道&東日本パス」1日目は、桜を見ながらの長瀞散策。


a0061947_8514742.jpg




橋の上から川下りを見る。


a0061947_8521118.jpg



あらあら!


a0061947_8523051.jpg



埼玉県立自然の博物館を訪問。いかにも前川國男建築、という感じの外観です。


a0061947_8525865.jpg



内部の展示室は思っていたよりコンパクト。


a0061947_8532561.jpg



a0061947_8535094.jpg



解説ボランティアのおじさまたちの熱気がすごく、つかまったら最後、なかなか帰してくれそうになりムードと感じたので(申し訳ないと思いながら)さらりさらりと鑑賞。


ハンズ・オンのコーナー。


a0061947_8543737.jpg



撮影スポット。


a0061947_855120.jpg




全体的にアイディア勝負とマンパワーででがんばっている印象のミュージアムでした。


そこからは、昼食を予約していた有隣倶楽部へ移動。


このあたりは果物の栽培も盛んなようです。
「キューイフルーツ」という表記がなんだか新鮮。


a0061947_8575587.jpg



有隣倶楽部は秩父鉄道が運営する施設。こちらは1928年の築で、名称は論語の「徳不孤必有隣」にちなみ、館内には渋沢栄一によりこの字が揮毫された大きな額も。この日は鮎のコースを頂きました。


a0061947_8581419.jpg



その後は長瀞町郷土資料館とその敷地内にある旧新井家住宅へ。こちらはいかにもオーソドックスな資料館という感じで、ほぼ貸し切り。時間に少々余裕がったので、こちらではボランティアさんに案内していただきました。


a0061947_8584561.jpg



敷地内には様々な種類の桜が咲いていました。


a0061947_859853.jpg



芽吹き始めの楓はその赤さに驚き。


a0061947_8592140.jpg



帰路は長瀞駅から乗車。


a0061947_8595022.jpg



乗車した急行にはヘッドマークが付けられていました。


a0061947_901466.jpg





ところで、この日は、どこぞの大臣が「学芸員はがん」などと発言していたことが判明。俄かには信じがたく、そしてとても悲しい出来事でした。しかし、どんな小さな街にもミュージアムを愛する人々は必ずいますし、そして私もそのひとりであり続けたいと思います。













Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
a0061947_8485970.jpg






2017年4月16日。

「北海道&東日本パス」1日目。
まずは高崎線の熊谷駅までこの切符を使用し、そこからは秩父鉄道で長瀞エリアへ。


その熊谷駅での乗り換えではいつも、時代が30年くらい一気にさかのぼるような感覚を覚えます。


a0061947_8394299.jpg



そのホームでは、向こうの方にぎゅうぎゅうデザインのラッピング車も発見。


a0061947_840139.jpg



この日は毎年恒例、両親との日帰り花見旅。


元来団体行動が得意でないのは私のせいではなくおそらく血筋で、ということでこの日も集合場所は現地のという設定です。


11時頃、その集合場所の野上駅に到着。


a0061947_8413061.jpg



駅前の桜は満開。


a0061947_8405528.jpg




この日はSLの運航日だったので、到着後早速スナイパー。


a0061947_8415589.jpg



いい感じに撮れました。


a0061947_8422687.jpg




そこから長瀞へ向かう散策の途中では、謎めいた施設を発見。


a0061947_843195.jpg



受付には「本日 臨時休館」とありましたが、実際のところはクローズしてかなり時間が経ってそう。


a0061947_8453993.jpg



その前にある看板にはこの施設の沿革が記されていました。こちらは1957年に眼科の二代目院長塩谷覚三郎氏により設立された博物館で、当初は徳富蘇峰により「汲古館」と命名され、その後は長瀞綜合博物館と改称された博物館とのこと。その収蔵品を見れば理系と人文系のものがあり、たしかに総合博物館。また、国指定の文化財も所有している模様。


a0061947_8461244.jpg



野外にごろごろと転がる巨石もコレクションなのでしょうか。


a0061947_8465391.jpg



現在の館内や収蔵品がいったいどのような状態になっているのか気になります。モダン建築を活かして、インターメディアテクのようにスタイリッシュにリノベーションされたら、かなり良質な観光資源になると思うのですが。
















Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
2017年4月16日。

お花見の機会を逸してしまったので、桜前線を追いかけるため「北海道&東日本パス」を購入。


a0061947_17545433.jpg














Copyright (c) YAMAUCHI Maiko All rights reserved
←menu