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栃木県立美術館で「ゲオルグ・バーゼリッツ」「ヨーゼフ・ボイスと愉快な仲間たち」を見た。

東京から電車を乗り継いで2時間半。後に仕事が控えていたため、美術館での滞在時間は約30分。

バーゼリッツはモチーフをさかさまに描くことで知られるドイツの作家。
展示室に入ると最初はさかさまでない作品から始まったが、やがてさかさま作品が登場すると、「出たー!」という感じ。

モノクロのプリントが中心。具象も抽象もあり。引っかき線が画面を縦横無尽に埋める作品などは、同美術館で昨年展覧会を行った同じドイツ人のギュンター・ユッカーの釘作品を思い出させた。

作品を見ながら、対象を逆さのイメージとして表現する場合は、どうしていたのかと考えた(具体的な制作風景については調べれば分るのだろうが)。
しかし、対象をうけとめそれを上下さかさまにした像(イメージ)として帰結させるという方法は、まるで作家の行為自体がピンホール・カメラのようであると感じた。

「ヨーゼフ・ボイスと…」は、様々なドイツ作家の作品を集めたオムニバスCDのような楽しい展覧会。ドイツ美術特有のちょっと哲学的ななにおいが漂う中、一見超具象だかいつもの如く濃厚な個性と知性を放つトーマス・シュトゥルートの作品の存在が際だっていたように思う。
by paginademaiko | 2005-12-15 10:58 | アート
池袋西武に寄ったついでに、6階の西武アート・フォーラムで「薮内佐斗司・森田りえ子 ふたり展」を見た。

学生時代、アルバイトをしていた店のお客さんであった一橋大学のY先生が、「僕のうちの隣には彫刻家さんが住んでいるんだ」ということで、当時彫刻史を専攻していた私にその作品集をプレゼントしてくださったことがあった。
その彫刻家さんがが薮内氏であった。

薮内氏の作品は百貨店などで見ることも多いが、やはり場と一体化したような、サイト・スペシフィックな作品が魅力的だと思う。個人的には島根県立美術館のそれがとても気に入っている。
by paginademaiko | 2005-12-10 12:49 | アート
今月より東京都写真美術館で臨時職員として働き始めた。
(但し、2ヶ月間限定)

この週末、そこで「ユビキタス・サウンズ」というイベントが行われる。
日仏を中心とした参加アーティストの中には明和電機や岩井俊雄さんの名もある。

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ユビキタス・サウンズ
コンピュータミュ-ジックとマルチメディアパフォーマンス シンポジウム

主催 : フランス大使館 東京都写真美術館
日時 : 2005年12月10日(土)10:30 - 18:00・11日(日)13:00 - 18:00
会場 : 東京都写真美術館 1階ホ-ル
ライブ・パフォ-マンス 12月10日(土)22:00より 恵比寿リキッドルーム2F
by paginademaiko | 2005-12-09 19:58 | アート
東京都写真美術館(註1)でロッテ・ライニガーの映画を見た。

ロッテ・ライニガー(1899‐1981)はドイツのアニメーション作家。
彼女は影絵を用いた作品を製作したことで知られている。
代表作は「アクメッド王子の冒険」。アラビアン・ナイトのストーリーをもとにしたものである。
作品の見どころはなんといっても美しいシルエット。
それに、どうやってこの効果を?と思わせる炎や空気の表現。


ところで影絵というと日本では藤城清治氏がよく知られている。
しかし、実をいうと私は藤城氏の作品はあまり好きではなかった。というのも、小さいころにみたその作品にちょっとした「怖さ」「不気味さ」を感じてしまったためだ。
先日、藤城氏のドキュメントを見てすこし好きになったけれども。

ライニガーの作品もそんな影絵特有の怖さ、不気味さがあった。子どもはおそらくもっと強くこの印象を受けるのではないかと思う。
発表当時、1920年代当の子どもたちの反応はどうだったのだろう?


註1
その略称には様々なものがあるようだ。私は「写真美」と称しているが美術館側では「写美」、日本大学芸術学部の学生の間では「都写美」という呼称が用いられているようである。
by paginademaiko | 2005-12-02 12:26 | アート
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