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文化庁メディア芸術祭を見てきました。

場所は東京都写真美術館。
アート部門、エンターテイメント部門、アニメーション部門、マンガ部門から構成されています。
2回入口にはちょっと萌えっとした大きめフィギュアが展示されていて、オタク系お兄さんやサブカル好きの外人さんの注目を集めていました。

やはり興味深いのはアート部門。大賞の「Khronos Projectorクロノス・プロジェクター」(アルバロ・カシネリ)は、スクリーンに投影された都市の風景に手で触れると、その部分だけ夜景に変化するというもの。そのほかにも体験型の作品が会場にたくさん詰め込まれていました。
だたし、「技術」がメインになってしまっているような作品も…。

アートだけではなく、ほかの部門もたくさんのコンテンツが詰められていて、いずれもとても楽しめるものでした。マンガ部門では受賞作品を読めるコーナーもありました。全ての部門を見ようとおもったら、1日では見きれないくらいの量です。
ホールでは作品上映やシンポジウムも毎日のように行われており、平日の昼でも面白そうな企画が盛りだくさん。
仕事があるひとにとっては悔しい限りかもしれませんが…。

会期は3月5日まで。
入場は無料です。
by paginademaiko | 2006-02-25 11:38 | アート
WARABIアートチャレンジ教室の代表で、先日も池袋で個展を開いたばかりの桜井弥生さんが展覧会に作品を出品します。

「さくらアパートメント全館 U-35・60人アーティスト小作品展示販売展」
主催:NPO法人チェコ-日本美術文化センター
日時:3月16日~21日 12am-9pm
会場:さくらアパートメント 名古屋市中区栄3-23-111

これは昨年12月に横浜で行われた「U-35・500人若手アーティスト小作品展」の選抜展。
会場の さくらアパートメント はなかなか面白そうな施設です。
by paginademaiko | 2006-02-24 00:58 | アート
神奈川県立近代美術館・葉山館で「パウラ・モーダーゾーン=ベッカー」展を見てきました。

パウラの名は4年ほど前に購入した書籍で知りました。
作品図版も1種類しか見たことがなく、その後興味をもち続けていたものの、日本ではあまりメジャーではないようで、あまりその名を目にすることはありませんでした。
それが展覧会で来ると聞いたのは数ヶ月前。ぜひ見たいと思っていました。

パウラは20世紀初頭に活動したドイツの女性画家で、ドイツの小村ヴォルプスヴェーデとパリを往復しながら製作をしました。1876年にドレスデンに生まれ、1898年にこの村に移り住み、1901年にはこの村に住む画家と結婚をしますが、1906年には出産しますがそれがもとで31年の生涯を終えます。

展示室にはパウラの作品が時代順に並べられ、ヴォルプルヴェーデの芸術家村の画家たちによる作品なども展示されていました。
彼女の作品には自画像や子ども、親しい友人を描いたものが多いのですが、そのほかにも風景や静物に優しいまなざしを向けています。
個人的には色使いがとても気に入り、特に青とオレンジの使い方が素晴らしいと思いました。

この画家は、インテリな家庭に生まれ、ロンドンやベルリンにおいて教育を受け、結婚後も何度もパリに出て絵を学ぶなど、当時の女性としてはとても恵まれた人であったようにも思えます。しかし、結婚と同時に夫の連れ子とも暮らしはじめ、やがて自分との子どもを身ごもりますがその出産がもとで亡くなってしまったという事実は、やや悲劇的なにおいさえ感じさせます。

とはいえ、パウラの作品は対象に対する慈悲にあふれ、同時に絵画表現への探究心に満ちています。
ドイツのブレーメンにはパウラの美術館があるということを知りました。ぜひ行ってみたいと思います。
by paginademaiko | 2006-02-20 11:44 | アート
WARABIアートチャレンジ教室は2月18日をもって本年度の教室をすべて終了しました。
これを振り返り、少しだけ感想を述べたいとおもいます。

アートチャレンジ教室のメンバーは学校の先生や作家さんが多く、実技に長けた方が殆どなのですが、美術史系の私は必ずしも実技が得意ではなく、実は自分自身がチャレンジの連続でした。
そして、その経験により様々なことを学習しました。

例えば、紙を好きな形に切り抜く際に、次のようなことがありました。
鉛筆で下描きをすると、小さすぎたり、形が複雑になりすぎたりして、いざ切ろうとするとハサミの技術がそれに追いつかない。あるいは、下描きを描いては消しゴムで消したりして、「切る」という行為より「描く」という行為に固執してしまう。これは個人的にはすこし残念はことでした。

「描くこと」によって生み出される線と、「切ること」によって生み出される線は違います。
(それはマティスの「ジャズ」によっても証明されています)
そこで私は、切り紙においてより美しくのびのびとした表現をするには、子ども達には「下描き」をさせないほうがいいと判断し、その次には「下描きなしで、ハサミで線を描くように紙を切ってみよう!」ということにしました。
その結果、子ども達はハサミをつかって「紙から形を生み出す」ということができたように思えます。もちろんスケッチや下描きというものは重要なものなのですが、「切ることによって生まれる線や形」を体験してもらうには、これはとてもいい方法だとおもいました。

このような感じで私が学んだことは他にもたくさんあります。
アートチャレンジ教室は、代表の桜井さんの転勤もあり今年度で終了なのですが、これからも何らかのかたちでチャレンジをし続けていきたいと思っています。


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1月まで臨時職員をしていた東京都写真美術館で「第6回上野彦馬賞 九州産業大学フォトコンテスト受賞作品展」を見てきました。

一般部門と中学生・高校生分から構成されていますが、若手の発掘と育成を重視しているので一般でも39歳以下に限定されています。

一般部門では、アジアや中東の人々や街角をドラマチックに、やや「斜」に切り取った作品が多かったような気がします。一方、中学生・高校生部門は身近にある対象を正面からとらえ、時にユーモアを感じさせるものも多く見られました。

ひとつ気になったのは、中高生部門のうちの殆どが女子によって取られたものであるという点。8、9割が女子によるものだった気がします。今回は入賞作品のみの展示なので、応募数全体での割合はわかりませんが…。それにしても男女比が極端です。
アートでも、ほかのジャンルではどうなのでしょうか?

展示の終わり3分の1程のスペースをつかって、下関市長府博物館所蔵の古写真の展示も行われていました。上野彦馬賞ということで…なのでしょうか。
勝海舟、大久保利通ら幕末から明治にかけて活躍し、歴史教科書でもおなじみの人物など登場するので、歴史好きの方には結構楽しめるかもしれません。ただし、拡大プリントが壁面に画びょうでとめられていたのはどうかという感じですが。

会期は明日18日まで。入場は無料です。
by paginademaiko | 2006-02-18 01:48 | アート
2月11日から自由ヶ丘ワインスクールでの授業が始まりました。

この日のテーマは「美術史と美術館の歴史」
「MUSEUM」の語源やコレクションのはじまり、そしてコレクションの公開による美術館の誕生とその展開などを紹介しました。

後半では特集として17世紀フランドルの「ギャラリー画」を紹介。
登場人物の中にこんにちでも有名な画家たちの姿があったり、描きこまれた作品が様々なことを教えてくれたり…ということをお話しました。

最後に自由ヶ丘ワインスクールでは初めての「アートかるた」。
今回の授業はヴィジュアルな資料が少し少なかったので、最後のデザートということでこの遊びをお出ししました。

3月からはいよいよ、時代順に授業を行う第2クールが始まります。
申し込み締め切りは2月24日。

内容は以下のとおりになっています。

2クール 土曜日18:00~20:00
第1回 3月4日 【ルネサンス  フィレンツェを中心とした初期ルネサンス】
ルネサンスが最初に花開いた都市、フィレンツェで活躍したボッティチェリらにスポットをあてます。
第2回 3月11日 【ルネサンス  盛期ルネサンスとマニエリスム】
ルネサンスの三大巨匠を中心に、16世紀のイタリア美術を幅広くお伝えします。
第3回 3月25日 【ルネサンス  イタリア以北のルネサンス】
デューラーなど、イタリア以北で活躍した個性的な芸術家たちとその作品をご紹介します。

詳細はこちらご覧ください。


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池袋・オレンジギャラリーで行われている桜井弥生・剛さんの展覧会に行ってきました。

弥生さんの作品は木彫が、剛さんの作品は水彩が中心。
剛さんの作品ははじめて見ましたが、どれも不思議な雰囲気をもった可愛らしさが。
登場する人物は裸が多かったので「裸ずきなのですか…?」と聞いたら、元々彫刻が専門なので、人物像は裸で考えて表現するほうが自然なのだそう。

なんとスペース中央にはワークショップコーナーも!
作ることと見ることの楽しさを多くの人々に伝え続ける弥生さんらしい企画です。

写真:左から一人目が桜井剛さん、三人目が桜井弥生さん


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by paginademaiko | 2006-02-12 18:30 | アート
板橋区立中学校教育研究会の研究発表会で講師をしてきました。

場所は板橋区立第二中学校。
板橋区内の各教科の先生方が集まりました。
私が出席した美術科の研究発表会では、まず区立志村第三中学校の大島先生と高島第二中学校の住岡先生による実践報告が行われました。

私の仕事は、これらの実践報告に対するコメントとおよびアートカードをつかった活動の紹介。

大島先生の実践は、友だちの顔を描いた生徒作品の鑑賞、住岡先生のそれはモナリザを題材とした鑑賞と制作でした。それぞれ学校の先生らしくよく練られた指導案で、実際にその授業の様子を拝見してみたいと感じました。

私からは、「マッチングゲーム」、「アートかるた」、そして「展覧会づくり」を紹介しました。

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WARABIアートチャレンジ教室の代表・桜井弥生さんがご主人の桜井剛さんとともに池袋のギャラリーで二人展を開いています。

場所はオレンジギャラリー。
池袋駅メトロポリタン口より徒歩一分。

桜井弥生さんは私が尊敬する友人の一人で、外見からは想像もつかない情熱をうちに秘めた女性です。
年齢は私と幾つも違わないのに、大学院修了後、中学校、高校などの教員を経験、その間に学校で展覧会を開いたり、WARABIアートチャレンジ教室を興したり、同時に作家活動も行い東京のみならず関西でも作品を出品。本当にこの人はすごいのです。

ご主人の剛さんもちょっとクールですがとてもユニークな方。
WARABIアートチャレンジ教室のメンバーでもあり、子ども達にも大人気です。

展覧会の会期は2月12日まで。
by paginademaiko | 2006-02-10 10:26 | アート
仕事で訪れた山口で、空き時間を利用して山口情報芸術センターを見学してきました。

山口情報芸術センターは、図書館とギャラリーが一緒になった複合施設。
映画や演劇を見ることもできます。

訪問したのは日曜の午前。
ギャラリーではカールステン・ニコライの「シンクロン」というインスタレーションが展示されていましたが、公開時間が12時から夜8時までということで見られず。
しかし、施設の見学だけでもとても充実した時間をすごすことができました。

センターには様々な人が訪れていました。
まず目についたのは、就学前の子どもをつれたお母さん。センターには子ども用のプレイスペースや、託児サービスなどがありました。小さい子どもやそのお母さんにも優しい施設のようです。手洗い場所も大人用と子供用がかわいく並んでいます。
館内にはテーブルセットが各所に設置され、そこでは受験生らしい高校生が勉強をしていたり、おじいさんが水筒とお弁当持参でくつろいだりしていました。
中庭にもテーブルセット。この日は少し寒そうだったけど…

それからセンターに入ってすぐのところにバーがあるのがいいですね。バーといっても、情報芸術センターに相応しい、明るく洗練された雰囲気です。
館内はとにかく地域の若い人が「カッコイイ」「おしゃれ」と思えるような空間。これってとても大事なことだとおもいました。

図書館は開館後間もなく多くの人でにぎわっていました。やはり図書館の集客力はすごいですね。でも山口情報芸術センターのような施設だったら、魅力的な共有スペースがいつしか図書館ファン=ギャラリーファンにしてくれるとおもいます。

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by paginademaiko | 2006-02-07 11:32 | アート
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