<   2006年 06月 ( 6 )   > この月の画像一覧

「美術史講座 確認テスト」は自由ヶ丘ワインスクールにおける授業の内容と連動するかたちで掲載しています。

原則として、
1 授業の実施後1〜2週間の間に
2 授業の内容に関する問題を7問程度
アップしています。

授業スケジュールについてはこちらをご覧下さい。
自由ヶ丘ワインスクールで担当している美術史講座。
7月のテーマは日本美術です。
仏教美術から、琳派や狩野派などの絵画、近現代美術まで。
お寺や美術館で役立つ豆知識もいろいろお伝えしたいと思います!

詳しくはこちらをどうぞ。


第1回
7月8日
【日本美術史  日本の仏教美術】
日本美術において重要な位置を占める仏教美術。仏像の見分け方や用語解説を交え、これと仲良くなるコツをお伝えします。

第2回
7月15日
【日本美術史  日本の絵画】
絵巻物や琳派など、日本の美しい自然や風俗を描いた絵画から日本美術の特質を探ります。

第3回
7月22日
【日本美術史  日本の近代美術】
地域の美術館でも身近に鑑賞することができるのが近代の絵画。この回では日本の伝統的美術と現代美術をつなぐその展開を追います。


---------------------------------------------------------------------------------------------

また、8月からは新シリーズも始まります、こちらもただいま受け付け中!

【アートナビゲーター検定試験対策クラス】
(検定試験対策として授業は進めていきますが受験は強制ではありません)

●受講料:全7回 36,750円(税込)
●時間:火曜日 20:00〜22:00
●講師:山内 舞子 
 
第1回8月22日古代からルネサンスまでの美術/宗教画の主題
第2回8月29日バロックから19世紀までの美術/神話画の主題
第3回9月5日印象派から現代美術まで
第4回9月19日仏教美術入門/日本・東洋美術史
第5回9月26日 建築とデザイン
第6回10月3日写真と映画/画材と技法/美術館について
第7回10月10日総集編


詳しくはこちらをどうぞ。
板橋区立美術館「2006 ボローニャ国際絵本原画展」関連イベントのお知らせです。

「ボローニャ国際絵本原画展」はイタリア北部の都市ボローニャで毎年開催されている、世界最大規模の絵本原画コンクールです。
板橋区立美術館は日本でその様子をお伝えする美術館のひとつで、展覧会では「ボローニャ国際絵本原画展」の入選作品を中心として480点の絵本原画が展示されます。

これとあわせ、期間中には絵本に関する様々な講座も開かれます。
詳しくは板橋区立美術館ホームページをご覧下さい。



----------------------------------------------------------------------------

「ボローニャってどんなとこ?」

日時:2006年 7月8日(土) 14:00〜15:30
※15:30〜16:30に入選者紹介を行います。
講師:マイケル・ノイゲバウワー(香港・マイネディション編集者)
    松岡希代子(学芸員)
会場:板橋区立美術館 講義室
対象:一般
費用:無料

先着100人、申込不要

----------------------------------------------------------------------------

「夏のアトリエから生まれた『21人の赤ずきん』」

日時:2006年 7月9日(日) 14:30〜16:00
講師:ビセンテ・フェレル(スペイン、メディア・バッハ編集者)
通訳あり
会場:板橋区立美術館 講義室
対象:一般
費用:無料

先着100人、申込不要

----------------------------------------------------------------------------

第9回 夏のアトリエ
「行為こそが求めるものを教えてくれる」

日時:2006年 7月18日(火)〜22日(土)
    10:00〜16:00
    5日連続
講師:ポール・コックス
   (アーティスト)
通訳あり

講師からのメッセージ:
私は普段の自分の制作方法を使って、ワークショップをすすめていくつもりです。それは、前もって一切準備をせずに、いきなり絵を描き始めるというもの。しっくりこないかもしれませんが、「まず動け。考えるのはその後から」ということです。そして、無作為にあつめられた文章や絵から、いかにしてひとつのお話を作り上げるかを、生徒たちと探求してみたいと思っています。ワークショップ終了時には、一冊の本ができるようにするつもりです。


会場:板橋区立美術館 講義室
対象:
イラストレーター、またはイラストレーターを目指す方、イラスト・絵本の制作経験があり、5日間とも参加できる方。
見学不可。
定員:20名
費用:5日間で7000円

事前申込み必要
書類審査あり
申込み方法
往復葉書に(返信面に住所・氏名明記の上)
下記の必要事項を忘れずにご応募ください。
1.2006 夏のアトリエ申し込み
2.住所・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号
3.出版歴のある方はタイトルと出版社名
4.これまでの制作活動
5.主な使用技法
6.ポール・コックスに何を期待してこのワークショップに参加するのか
7.過去の「夏のアトリエ」の参加の有無
締めきり 2006年7月5日(水) 必着

----------------------------------------------------------------------------

「ぼくの仕事−−イマジネーションのひろがり」

日時:2006年 7月23日(日) 14:00〜15:30
講師:ポール・コックス(絵本作家)
通訳あり
会場:板橋区立美術館 講義室
対象:一般
費用:無料

先着100人、申込不要

----------------------------------------------------------------------------

「ボローニャ入選者にきく」

日時:2006年 8月6日(日) 14:00〜16:00
2006年入選作家:今井彩乃・柄澤容輔・千葉美奈子
司会:松岡希代子
内容:ボローニャ展に入選して、ボローニャに行った方々の体験談をうかがいます。
会場:板橋区立美術館 講義室
対象:一般
費用:無料

先着100人、申込不要

----------------------------------------------------------------------------

第4回 夏の教室
「ひとりひとりの絵本論」

日時:2006年 8月8日(火)〜11日(金)
10:30〜16:00 4日連続
絵本のもつ魅力をより深く知り、多様な面から絵本と接してみたい、という方のためのサマーセミナーです。板橋区立美術館ならはの、充実した講師の先生をお迎えして、じっくりとお話を伺います。少人数で行うために、講師や受講生同士の交流も楽しみです。毎日、朝と夕方にはホーム・ルームもあり、「絵本」をキーワードにしたあつい4日間の集中講座です。
会場:板橋区立美術館 講義室
対象:18才以上で、4日間とも参加できる方。 見学不可。
定員:約35名
費用:4日間で7000円

事前申込み必要
定員を越えた場合は抽選

講師:広松由希子(絵本コーディネーター)、辻村益朗(ブックデザイナー)、降矢なな(絵本作家)、ペテル・ウフナール(絵本作家)、アーサー・ビナード(詩人)、福本友美子(児童図書研究、翻訳)、スズキコージ(イラストレーター)
東京国立近代美術館で吉原治良展を見てきました。

吉原治良についてはそんなに詳しくありません。
知っていることといえば「具体」の中心メンバーで、円を描いた画家で、会社経営者だったこと。それくらいでしょうか。

展覧会は時間がなかったので30分くらいでさっと見ました。
以下、その感想。

最初の作品は1923年に制作されたもの。吉原は1905年生まれなので、18歳くらいの作品ということになります。
対象は静物、画面全体は暗く岸田劉生の静物画を思い出しました。

1920年代後半になると画面は急に明るくなります。
窓辺に魚や花などのモチーフを並べた作品が多いのですが、空は水色で窓の内側である室内もかなり明るい。空気はかなり乾燥しているように感じます。
この時期には水族館の水槽の中を描いた作品も登場しています。
このあたりの一連の作品をみていると、画中のモチーフが段々と自我を持ち始め、画面のなかで自由に動き始めるように思えました。そして私にはそれが抽象への方向へとつながっていくように感じました。
特に水中を描いた作品は抽象への近づきを感じました。

1930年頃からはシュルレアリスティックな匂い。
「手と朝顔」「手とカード」は画面の中に手だけが登場して、それに朝顔を巻き付けたり、カードに絵を描いている作品。
ここでも岸田劉生の作品を思い出してしまいました。それは1918年に制作された「静物」という作品で、これ静物画なのですが、画面中のリンゴをつかむように手だけが背後から出てくる、という作品です(現在その手は塗りつぶされています)。
吉原の最初期の静物画で劉生を思い出したことをひきずってしまっているかしら?
この頃の背景のブルーはとても美しい。

その少しあとに画面は一気に抽象へと向かいます。
まるで画面を構成するものが一斉にうごめき始めた感じでした。
個人的に気に入ったのは、1936年あたりの歪んだ円やピアノ線のような細い線を組み合わせた作品。あか抜けた印象です。

戦時中の作品は一時的に具象よりになります。
ここでおもしろいと思ったのは菊を描いた作品。作品そのものは特に好みのものではなかったのですが、その菊の表現には共感がもてました。
菊の花を非常に塊量的に描いているのです。
秋になるとよく神社やお寺で菊展が開かれますが、そこに登場する菊の花は美しさとか風情とかよりもボリュームや密度で勝負しているように感じることがあります(それが菊の美しさだと愛好家の方にいわれてしまえばそれまでですが)。
吉原の作品ではそんな菊の花の「かたまり感」「ぎっしり感」というのがこれでもかと画面に押し込められており、思わず「わかるわかる!」とうなずいてしまいました。

その後様々なかたちで抽象作品が試みられたあと、1960年代に入ってから「円」が登場します。
この頃になると、画面には俄然、いさぎよさが感じられるようになります。
描かれるものは円だけ、使われる色は白、黒、赤など非常に単純なものなのですが、それぞれちゃんと個性があって、まるで楽茶碗を見比べるような楽しさがありました。

最晩年になると次々とインパクトのある作品が登場。
黒地に白い点を円形に配置していくことによって円を表現した作品。それから5つの点を横に配置した作品。点の一つ一つはたっぷりと墨をふくんだ毛筆によって書かれた書の一部分のようでもあります。
点が横に配置された作品はまるで点が何かのメッセージを発しているよう。
(できることなら同じく黒地に白が配されている河原温の日付作品と並べて見てみたい!一方は主観を排除した明確なデータが描かれていて、一方はこちらが簡単にはうかがい知ることができないものが記されている…)

そのあとに足を向けた、展示室の最後のコーナーはすごい衝撃でした。
心が、というよりも目が。
まぶたがピクピクしました。
どういうことなのか…?
それは展覧会でのお楽しみということにしておきましょう。
by paginademaiko | 2006-06-13 10:56 | アート
6月から板橋区立美術館で臨時職員として働き始めました。

今日はその板橋区立美術館で現在行われている展覧会のご紹介です。
テーマは狩野派。
狩野派って、ちょっと難しそう…と思っている方でも大丈夫。
展覧会では作品に親しみが持てるよう、またじっくりと鑑賞できるよう、様々な工夫がこらされています。

まずは作品の「現代語訳」。
各作品には新たに親しみやすいタイトルが付けられています。
たとえば、
・ドラゴンVSタイガー最終決戦
・恋の鞘当て
・釣れんのぅ
・ホネ・骨・ロック
など、どれも個性豊かで、時にユーモアたっぷり。
自分でも新しくタイトルを付けたくなってしまいます。

そして「お座敷コーナー」
畳敷きのスペースには屏風がそのままむきだしで置かれ、座布団に座りながら間近で作品を鑑賞することができるようになっています。
かつての持ち主が楽しんだように、様々な高さや角度から作品がお楽しみいただけます。

展覧会は6月25日まで。入場は無料です。
ぜひお越し下さい!

展覧会や交通などについて、詳しくは板橋区立美術館のホームページをご覧下さい。
川越市立美術館にアメリア・アレナスがやって来ました。

川越の子どもたちを前にギャラリートーク。
相変わらずアメリアの目力には迫力がありました。

彼女のトークに関しては、個人的にはいろいろと思うところがあるのですが、子どもによる作品鑑賞について興味を持っている人、あるいは現場でその必要に迫られている人は一度見ておくのもいいのではないかと思います。
「では、自分ならどうするべきか、なにができるか。」ということを考えるにはとってもいい機会になるはずです!
by paginademaiko | 2006-06-04 19:53 | アート
←menu