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11月のおわりに、1泊二日で広島に行きました。
某私立小学校でゲストティーチャーをしてきました。

飛行機で降り立った広島は紅葉まっさかり。
この日は終日フリーなので、宮島に向かいました。

お目当ては厳島神社ではなく、宮島水族館。
こちらは改装のためにまもなく長期休館にはいるとのことで、それに先立ち、光で館内を彩るイベントが行われていました。
プロデュースされているのはアーティストの高橋匡太さん。
(高橋さんは、私が9月に訪れた十和田市現代美術館のライトアップも手がけていらっしゃいます)

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夕方、広島市内に戻り県立美術館で「六角紫水展」を見学。
チラシにあるコピー「明治・大正・昭和を漆で塗り歩いた、偉大なる”物好き”の展覧会。」に納得。


翌日の午後は広島市現代美術館の「蔡国強展」へ。
エネルギーの塊がそこに居座っているような展示でした。
爆発あるいは黒い花火の映像をまとめて目にするのは初めてでした。爆発は龍、黒い花火は空(くう)に滲む墨のようでした。
こちらの美術館はコレクション展示もいつも魅力的です。知能犯のかおりがして、いつも緊張感につつまれます。
(今回の展示「他のお客様の迷惑となりますので、展示室ではお静かにご鑑賞ください」では、「そうぞうしい」作品が集められていました)
by paginademaiko | 2008-12-22 12:29 | アート
日曜日は「うらわ美術館」で「氾濫するイメージ -反芸術以後の印刷メディアと美術 1960's -70's」を見ました。
赤瀬川さんや横尾さん、中村宏さんなどの「濃いーい」作品が続々。
心ドキドキ、目はチカチカ、です。


宇野亜喜良さんの作品は、個人的には小説の装丁のイメージが強かったのですが、この展覧会で眼にした痩身でエロチックな女の子の作品がとても気に入りました。
いわゆる「エロかわ」のさきがけって感じですかねえ…。
by paginademaiko | 2008-12-22 12:24 | アート
土曜日はDNPのビルの中にある「ミュージアム・ラボ」で、映画「クラス・ルーヴル」を鑑賞。 教育関係者向け上映会ということで、とってもマジメなつどいでございました。


この施設は、ルーヴル美術館と提携して、その収蔵品およびそれに関するデジタルコンテンツを展示しています。
デジタルコンテンツについては、センサーつきイヤホンをつけることによって、映像ブースのなかで作品の中に入り込めるような体験が出来たり、様々なかたちで作品へのアプローチが出来るようになっています。

が!しかし…この日は、運悪くコンピューターのシステムに不具合が生じて、観覧早々、すべてのデジタル機器が利用不可に。
初めての訪問でIT系展示のデメリットの洗礼を受けてしまった感じです。
施設のコンセプトや活動には大変興味を持ちましたので、機会があれば、また行ってみたいと思います。
by paginademaiko | 2008-12-22 12:22 | アート
金曜日、仕事帰りに青山へ。
高級ブランドの新作発表を見に行きました。


この類の場にはまったく縁がない私ですが、
招待状がたまたま手に入り、かつ、写真家とのコラボによる発表ということで、興味を持っていってみました。

写真やファッション自体はあまり好みのテイストではなかったのですが、写真の完成度はとても高く、メイキングの映像もとても興味深かったです。

長身の外国人モデルの肢体は、純粋に、美しいと感じました。
by paginademaiko | 2008-12-22 12:21 | アート
今年は横浜トリエンナーレの年。
私は11月に2回訪問しました。

2回目の訪問からレポートします。

朝一番に訪れたのは会場のひとつ「三渓園」。
ここに展示されていた作品は、それぞれ、霧、電球、糸、音、そして動作などから成るもの。
表現形式は様々ですが、どれもミニマムな素材で深遠な世界を表現しているという点で共通しているように思えました。
また、これらの作品が古い建造物や自然に囲まれた「場」に馴染んでいることに、このアートイベントの思慮深さが伺える気がしました。

霧の作品。1回目の訪問のときはくもりで、この日は晴れ。気象条件によって霧の発生状況は変化するそうです。
霧の様子を見るのも面白いのですが、それに対する人々の反応がけっこう豊かで、それを見るのも興味深かったです。
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これは作品っぽい…ですが、そうではありません。
でも、なかなか粋ですね。サイト=スペシフィックです。

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メイン会場にはバスで30分ほどの移動(この間の交通はすこし不便を感じました)。
途中で、「リムジン屋台」を発見しました。
この作品と初めて出会ったのは2003年、場所は新潟・「大地の芸術祭」。のちに横浜・馬車道のBankART1929で再会しました。今はその近くにある空き地に寂しく駐車中の様子。

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BankART1929日本郵船倉庫。
ここは記憶にのこる作品が多かったです。
「友情の天秤」(おバカ!)
「ジャガイモをゴングに投げる」(高等な爆笑!)
「中西夏之さんの絵」(美しい!)
などなど。
カリビアンの映像は10秒くらい見て脱落。

赤レンガ倉庫には小さな船で移動。
救命胴衣着用で、ドキドキ~。

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赤レンガ倉庫は非常に混雑していました。
ランチになかなかありつけず、時間と体力を消耗。
しかし、2階の映像資料はどれも見ごたえあり。時間さえゆるせばもっとゆっくり見てみたかったです。

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夕闇迫る頃、ようやく新港ピア会場へ。
まずは、会場内が暖かいことに一安心。
(2005年のトリエンナーレではとにかくメイン会場の倉庫の寒さに絶句状態だったものです)最初の展示空間はやや騒然とした感じでしたが、全体的には大人っぽい作品が多いという印象でした。


世間では今回のトリエンナーレについて、様々な意見が飛び交っておりますが、
私の場合は、2日間だけではなくもっと見てみたかったという気持ちが残りました。

「アート・サーカス」と銘打たれた前回に比べるならば、玄人好みということに尽きると思います。(それは、「タイム・クレヴァス」という今回のテーマがパウル・ツェランの詩に由来しているということからも強く感じられます)
見た目の華やかさは前回よりもかなり減じていますが、作品の前で考えごとをする時間、そして後日作品について思い出す時間というのは今年のほうがずっと長いような気がします。
「考える」という時間を生み出すことの難しさを考えてみましょう。このイベントを体験することによって生み出された思索の時間はそれだけでも大きな価値があるように思えます。
(純粋に「美しい」と思える作品の割合も、比較的高いような気がしました)

アートはもっと社会に開かれるべきであるという意見には、賛同しないわけではありません。
しかし、本来アートとはそんなに寛容なものなのでしょうか?簡単なものなのでしょうか?
むしろ、理解しようとするものにだけ扉をわずかに開いてくれるようなものなのではないかと、私は思うことがあります。
by paginademaiko | 2008-12-07 12:13 | アート
お天気に恵まれた、11月はじめの3連休。
見に行った展覧会は次のふたつ。

太田記念美術館「国貞・国芳・広重とその時代」
東京都庭園美術館「1930年代・東京」

太田記念さんには初めての訪問。原宿の喧騒から一歩入ったところにある、上品な美術館でした。交通至便。
展示室内には畳に正座して作品をじっくり見られるスペースがあります。
古美術系の作品を鑑賞するために畳を設置することは、公立の近代系美術館においても行われていますが、比較的新しい試みであり、そのほとんどが一時的なものです。太田記念さんの常設の畳スペースは珍しい例だと思いました。
小さな美術館ですが、じっくりと作品をみてもらいたい、浮世絵に親しんでもらいたいという気配りが至るところで感じられました。

東京都庭園美術館は小さい頃に両親と来て以来。
予想していなかったような、素晴らしい空間がそこになりました。
展示もさることながら、建築の細部、照明、什器類、ひとつひとつがとても魅力的。
建物全体がアール・デコの宝石箱(勿論、日本様式としての)のようでした。
建築・デザインに興味のある方は必見です。
この美術館は、ドレスコードによって割引もあるとのことなので、ぜひ事前に情報をチェックしてからどうぞ。
(今回は「帽子を被っている人は割引」でした)

庭園美術館の庭にある、安田侃さんの彫刻の穴越しに。背後に美術館の建物。

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庭園美術館の帰り道、そのそばにある「国立科学博物館附属 自然教育園」へ。
ゲートを入ると、その先には広大な自然が!!
たいへん驚きました。目黒駅から徒歩五分の場所という都会の真ん中にありながら、敷地内には山あり、谷あり、池に湿地帯まであるのです。晩秋という季節がら、花はあまり見られませんでしたが、ノイバラが赤い実をたくさんつけていたのが印象的でした。

木道のある湿地帯を望む。

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by paginademaiko | 2008-12-07 10:02 | アート
今日から12月。

10月から11月にかけては、いろいろと展覧会を見に行くことができました。
東京にすんでいて良かったと思うことは、1時間以内に行くことができる美術館の数がとても多いということです。

10月下旬に見に行った展覧会とその感想は次のとおり。
(11月分については、余裕があれば、のちほど)

国立新美術館「アヴァンギャルド・チャイナ」
過激な作品、スケールの大きな作品多し。
「死体派」なるものがあったといことを知って驚きました。
「具体派」も過激だけど、こちらも相当過激…。

損保ジャパン美術館「ジョットとその遺産展」
ビルの中にあるこの企業美術館には、初めて訪れました。
日本ではなかなか眼にすることが出来ない初期ルネサンス以前の絵画作品がたくさん集められていて、正直いってびっくり!
堅さがまだのこる人体表現と、ゆきどけのようにあらわれはじめた血の気や感情表現が、この時代の絵画の魅力のひとつだと思います。

東京国立博物館「大琳派展」
ご存知、この秋最も注目された展覧会のひとつ。
萩を主題とした屏風が、シャンパンみたいに迎えてくれて、これから展開する贅沢なフルコースへの期待を盛り上げさせてくれ、粋な演出のように感じました。
風神雷神図は、宗達、光琳、抱一、基一のものを一度に見ることができました。
前三者については以前出光美術館でまとめて展示されていた様子を見たことがあるのですが、
今回はそれよりもひいた位置から見ることができ、それによる新たな気づきもありました。
一例を挙げてみると「天衣については、宗達のものが、いちばんピーンとしていてハリと緊張感がある!」。
全体を通してみてみると、出品されていた作家の中では抱一がわりと好きなのですが、個人的には芳中にも興味を持っているので、できればもう少し作家の裾野をひろげてくれても良かったかな…と。

江戸東京博物館「ボストン美術館 浮世絵名品展」
趣味のよさを感じました。作品がどれも粒ぞろいという印象。
「大琳派展」を見たあとだったので、すこし地味な印象になってしまいましたが、
それもまた、心静かに「たなごころ」サイズのアートを楽しむのにふさわしくありました。
色がどれもうつくしく、愛らしい感じのものが多かったように思います。
浮世絵版画は、歴史的に見てみると、はじめ黒一色で摺ったものから、それに筆で彩色をするようになり、そして色も版によって加えられるようになって、最終的には錦絵という多色木版へと至るという流れになっていますが、
この展覧会ではその流れについても確認しながら見られるように構成されていて、たいへん勉強になりました。
浮世絵の中に登場する美人のなかでは春信のものが好きです。優美でキュート。
by paginademaiko | 2008-12-01 08:20 | アート
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