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秩父でのお花見の帰途、長瀞駅からSL「パレオエクスプレス」に乗車しました。

長瀞駅の構内に停車していたのは西武鉄道の車両。
これに乗ると西武線経由で池袋まで行くことができます。

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そして、この列車が発車した後、SLがやってきました。

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かっこいい…。

ホームだけではなく、敷地の外からも写真を撮ろうとする人多数。すごい人気です。

客車部分は深緑色です。

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列車が出発すると、沿線にはSLに手を振る人たちがあちこちに。バイクでツーリングの人たちも。途中、土手に沿って走るところがありますが、ここでは草の茂みの合間からカメラでSLを狙う人たちが次々に現われ、まるでゲリラのよう…。


熊谷駅に近づくと、進行方向右側に、客車と同じデザインの機関車がスタンバイしているのが見えました。

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私の乗った列車がホームに到着すると、まもなくその後方からこの機関車がやってきて、客車最後尾に連結。この日のお仕事を終えたSLを牽引していきました。

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この日は熊谷から秩父鉄道でさらに東に向かい、終点の羽生から東武鉄道で帰京しました。
家族で出かけたお花見の1泊旅行。

朝目覚めると、窓の外には素晴らしい眺望。

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宿の建物のたつ山のふもとには秩父鉄道の線路。朝の時間帯ということもあり、次々に様々な車両が往来します。

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この日は母の愛車「ラパン」で長瀞周辺をドライブしました。

まずは寄居から長瀞まで向かい、「通り抜けの桜」へ。
ここは不動寺というお寺の周辺に広がる「桜園」。山の斜面に様々な品種の桜が植えられています。このあたりの地区でもソメイヨシノは花期をすぎつつありましたが、こちらでは八重桜系の品種が多いということで、その多くが見ごろを迎えていました。

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桜の花で覆われた斜面を、散策路がうねうねと続きます。すぐそばには宝登山ロープウェーが通っていて、青い空を黄色いゴンドラが横切っていきました。

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樹種によってはかなり樹高の高くなるものもあり、見上げれば花が頭上を覆うような場所も。

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また、桜の足元には春の野草も咲いていました。
シロバナタンポポ、久々に目にしました。

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その後、車で再び移動し、秩父に観音の霊場「秩父三十四箇所」の34番目、つまり最後の札所として知られる水潜寺へ。

山に向かって坂道を登ると幾つかの堂宇があり、その奥には崖と岩窟があります。ここからは清水が湧き出ていて、かつてはここで巡礼者が身を清めたことからこのお寺の名前があるそうです。

その参道では、山吹の花が、ちょうどよい感じに石仏を荘厳していました。

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続いて、「道の駅 龍勢会館」へ。
こちらには、秩父市吉田地区に伝わる奇祭「龍勢まつり」の資料展示などがあります。「龍勢まつり」は、火薬を詰め込んだ筒をロケットのように打ち上げるというまつりで、龍のような勢いで空に飛んでいくことからその名があります。この地域には様々な流派があり、毎年秋にその打ち上げを競い合っています。


そう大きくはない展示室のなかには、その材料や、各流派を紹介する資料などがところ狭しと展示されていましたが、やはりこのまつりのことを知るためにもっとも役に立つのは龍勢が上空で炸裂する様子を収めた、記録映像。こちらで上映されていた映像はその製造方法や祭当日の様子がとても分かりやすくまとめられていて、時間がたつのも忘れて視聴してしまいました(前日に国立新美術館でシュールな映像作品ばかり見ていたせいもあるかも!?)

遅めのランチは、長瀞駅前で郷土料理「おっきりこみうどん」とB級グルメの「みそポテト」を食べました。

その後は長瀞駅前で両親とお別れ。

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ここからはいよいよこの日後半の一大イベント、SL「パレオエクスプレス」の乗車です。
4月には毎年、家族でお花見をします。
今年、母から提案されたプランは、泊りで秩父方面まで出かけるというものでした。

この日は、夕食にあわせての集合。
私は東京の国立新美術館で「シュルレアリスム展」を見たあと、宿のある寄居へ向かうことにしました。

まずはJRで熊谷まで向かい、そして秩父鉄道に乗車。

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途中の武川駅では貨物列車の姿も見られました。

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5時半過ぎに、波久礼駅で下車。旅情を感じさせるような、とてもいい雰囲気です。

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去り行く列車を眺め、改札へ向かおうとすると…

…んっ!?
ヲキフがいるではありませんか!

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秩父鉄道ではこの貨車をキャラクター化して「ヲキフ君」として売り出していますが、実物はそれよりももっと可愛い!哀愁漂う表情と、反射板によるイノセンスなほっぺたがたまりません。


木造の柱には、「電車が来ます 一歩さがってお待ち下さい」の表示。
この簡素な駅舎にぴったりの、静かなるデザインには一種の美しささえ感じました。「less is more」というミース・ファン・デル・ローエの言葉をふと思う。

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駅舎の前には電話ボックスと、赤い郵便ポスト。
この駅を舞台にした小説が書けそうな気分になってきます。

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駅前には手描きの観光地図。これ、見れば見るほど笑いのツボが刺激される素敵なものでした。巨大に見えるキジや石像、パソコンのマウスにしか見えないような蛍の絵など…。

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カニの絵などにもそのユルさがよく表れています。

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でも、ひとつ不思議なのはこの看板の右下にある「秩父電鉄」という手書きのロゴマーク。
「秩父鉄道」をこのように称していた時期があるとは知りませんでした。

この日の宿、「かんぽの宿 寄居」は駅の裏手の山の上にありました。
宿にて家族集合。

チェックインをして、部屋から窓の外を見ると眼下には線路が。これはラッキー!と思ってみていると、間もなく貨物列車が熊谷方面から登場。これは、いい宿です!

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最上階にある露天風呂からも列車の鑑賞が可能でした。お湯に浸かっていると、踏み切りの音や列車のゴトゴトという音で、その接近が分かります。そのたびにちょっと身を乗り出して下を見ておりました。地上のみなさま、ハダカが見えてたら、失礼しました~!

夕飯は竹の子や山菜、春野菜に、サワラの焼き物やワカサギの揚げ物など、季節感たっぷりのメニュー。もちろんお酒は地元秩父の「秩父錦」。

ちなみにこのお宿、階段は鉄道写真のギャラリーになっていて、踊り場ごとに秩父路を走るSLの写真が展示されています。鉄道好きの集まりなどでのご利用もオススメです。
4月23日。
国立新美術館で「シュルリアリスム展」を見てきました。

この展覧会はパリのポンピドゥー・センターの所蔵作品、約170点により20世紀前半を中心に展開したシュルレアリスム運動の全貌を探ろうという取り組みです。

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この展覧会では、まず最初にダダについて語られています。1910年代を中心に展開したダダは20年代におけるシュルレアリスムの誕生に大きな影響を与えた運動。ここにはピカビアやデ・キリコの絵画のほか、デュシャンのレディ・メイド《瓶掛け》や、デュシャンの作品とその上に積もった埃を写したマン・レイの写真《埃の培養》が展示されていました。

デ・キリコの《ギョーム・アポリネールの予兆的現象》はとても有名な作品ですが、レイバン風のサングラスをかけた石像風の人物が70年代の日本のギャグマンガの登場人物に見えてしまうのは私だけでしょうか。


次に用意されたスペースは1924年の「シュルレアリスム宣言」にささげられていました。暗い空間のなかに、ポツンと展示されているのはアンドレ・ブルトン著『シュルレアリスム宣言』。壁にはその一節より、シュルレアリスムの定義が抜き出されていました…「美学上ないし道徳上のどんな気づかいからもはなれた思考の書きとり」などと。

その後は絵画、映像、立体作品が盛りだくさん。

ルネ・クレールの《眠るパリ》は1923年のモノクロ・サイレント映画。世の中の時間を止めることができる科学者のたくらみ、そして偶然にそれを逃れた人々の、おどろき、うろたえ、そしてそんな状況下でのこっけいな行いを描く作品。ほんとうにシュールです。そんなに面白くはなかったけれど、結局40分かけて全部見てしまいました。

映像では、ルイス・ブニュエルとダリの《アンダルシアの犬》が必見なのですが、その最も有名な、まぶたを切るシーンは以前一度見て以来、あまりにも痛々しくて正視できず。

作品は、様々な作家の作品を織り交ぜながら展示され、全体をとおして時代順に展開していきます。

シュルレアリスムのアーティストで、真っ先に思い出す作家は、人それぞれだと思います。
私の場合は、やはりダリでしょうか。知名度の高さではこのほかエルンスト、マグリット、タンギーあたりが上位にくると思われます。個人的にはデルヴォーやマッタも好きですね。「女体大好き」マッソンも最近気になり始めているところ。

しかしこの展覧会で、ひときわ強烈な存在感を示していたのがヴィクトル・ブローネル。ルーマニア出身のこの作家についてはいままでノーマークだったのですが、この展覧会ではしばしば作品が登場、しかもそのたびに「えっ こんな絵も描くの?」と思わせるような多彩な表現。よく言えば、様々な表現に挑み続けたひと。悪く言えば、表現に一貫性のないひと。でもこの会場におけるその展示頻度からすると、彼はこの展覧会の影の主役といってもよかもしれません。

会場も終わり近くに出ていたエロ・ピンナップ風の「ブルドッグと女たち」はダダの旗手のひとりピカビアが60歳を過ぎたころ、第2次世界大戦中に描いたもの。その様式の変化は、フォヴィスムの画家ドランの古典回帰どころではない。その卑俗さに唖然としつつ、シュールな作品を見すぎて頭が麻痺してきたところに突然あらわれた豊満な裸体に、理論抜きなんだか安心感を覚える人も多いのではと推察。ポンピドゥーの所蔵作品の幅を感じさせる一品でもありました…。

このほか、書籍など資料の展示も豊富で、かなり盛りだくさんな内容でした。

会場を出たのは3時過ぎ。
その後、家族旅行の集合場所である寄居へ向かいました。
by paginademaiko | 2011-05-25 10:52 | アート
4月20日。
仕事で関内を訪れることがあり、その途中で横浜市役所に立ち寄りました。

目的は、こちらの1階ホールに設置されている、彫刻家・辻晋堂のタイルの壁画です。

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節電のためか、建物のなかは暗め。
辻彫刻にも見られるようなデモニッシュな感じが一層強調されていました。
by paginademaiko | 2011-05-25 10:47 | アート
4月14日。
仕事帰りにワタリウム美術館の「ハートビート展 時代にキスして」を見てきました。

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美術館のコレクションによるこの展覧会は、「ハートビート(鼓動)」をテーマに、14人のアーティストの作品により構成されています。

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青山の街の中にたつこの美術館は、小さな展示室の3層構造。その中に、ウォーホル、ジョン・ケージなど20世紀を代表するアーティストの作品が、ちょこっとずつ展示されていました。階を進むごとに、まるで美しい懐石料理が詰め込まれたお重箱を開いていくような楽しさ。

アーティストのうち、ヨーゼフ・ボイス、ナム・ジュン・パイク、河原温は自分が中学生や高校生の頃にその作品と出会い、興味ととともに名前を覚えた作家。だからといってとても詳しいというわけではないのですが、グループ展の中で目にすると、古くから知っている人に出会ったような、ちょっとほっとするような感覚を覚えます。

ざくざくとした刺繍で一枚の布の上に世界を創出していく伊藤存さんは、そのなかではかなり若手の作家ということになるのだろうけど、まったく見劣りしない力がある。

マグリットは写真作品でのエントリー。
…絵画作品より面白いかも。
by paginademaiko | 2011-05-25 10:38 | アート
今年の桜は、例年よりも少し遅の開花となりましたが、それでも東京では4月も第2週に満開を迎えました。

4月10日は桜を見るため、巻き寿司と日本酒を持って出かけました。
向かったのは、王子の飛鳥山公園。江戸時代から続く桜の名所です。

駅と公園の間には、ノスタルジックな飲み屋街があります。
昼間はどこも閉まっていて、ひっそりとした様子。木蓮の花がきれいでした。

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飛鳥山、の名の通りこの公園は山のような形状。そして、その斜面からは駅の改札へとアクセスできる橋が伸びています。

この橋は線路を跨ぐつくり。この日は花見目当てではなくここで列車の写真を撮ろうとする人々の姿も見られました。

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桜がたっぷりと植えられたエリアでは、人々地面を埋め尽くすようにして宴を展開。こちらもシートをひろげて一興しました。

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この公園にはSLと都電の車両も保存展示されています。そのうちSLはたくさんの子どもたちがむらがって、とんでもないことになっておりました。上にのぼるだけではなく、下にもぐりこんでいる子どもの姿も…。

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4月9日。

鎌倉にある私の職場から徒歩2分ほどのところには川喜多映画記念館があります。ここは、ヨーロッパ映画の輸入を手がけ、また日本の映画文化の発展に尽力した川喜多長政・かしこ夫妻の旧居跡に立てられた、映画のミュージアムです。

その敷地には和辻哲郎の旧居が移築されています。こちらは普段非公開ですが、この日は特別に公開されているということで、仕事の合間に見に行きました。

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桜の花は5分咲きといったところでしょうか。
もやっとした空気のなか、哲学者が暮らした日本家屋と美しく調和していました。
by paginademaiko | 2011-05-25 10:25 | アート
4月2日。
新年度がはじまったばかりのこの日、横須賀美術館で「原口典之・若江漢字」を見てきました。

横須賀に行くと、なぜか肉が食べたくなるのはなぜでしょう。
この日は横須賀中央駅の駅ビルでハンバーグを食べました。

横須賀美術館は、すこしアクセスが不便だという印象がありますが、レストランやショップも充実していますし、海を眺めることができる芝生の庭などもあり、ゆっくりとした一日を過ごすことが出来ます。

企画展でとりあげられている2人の作家はいずれも1940年代の横須賀生まれ。

原口の代表作的な作品として知られているのが、1977年のドクメンタに出品したオイル・プールですが、この展覧会ではペーパーワークによるフラットな平面作品が壁面を埋めていました。

一方80年代にドイツに渡りヨーゼフ・ボイスの影響を強く受けた若江の作品はオブジェを用いたインスタレーションが中心。その作品にはシニカルさ、また、ある種のくどさが濃厚ですが、大きすぎず小さすぎず程よいサイズ感と明るさをもつこの美術館の空間のおかげで、ゆっくりと目にすることができます。

このほかコレクションの展示室では「藤田修-深遠なるモノローグ」を見ました。

そして、ここのコレクションは、とりわけ近代の洋画・日本画については、一点一点が「素敵」と思えるようなものばかり。そして、どこかかわいらしさを感じるものも多い。岡鹿之助の「魚」とか、三岸好太郎の「金魚」とか…。

「朝井閑衛門ルーム」には、いつもゴッテリな風景・静物画がゴッテリと出ているという印象がありますが、この日は紙本彩色の作品ややスケッチなども出て、見やすい構成でした。特に、宝船と七福神をテーマにした作品は、ユルさ最上級の脱力系で、もう、笑いをこらえきれませんでした。

この日は、なぜか美術館に関する写真を完全に撮り忘れてしまいました。
ということで、唯一手元に残された、浦賀駅で撮影した写真で、横須賀の雰囲気をお伝えしたいと思います。


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by paginademaiko | 2011-05-25 10:22 | アート
3月27日は、日本橋三越の「みんなの大鉄道展」を見に行きました。

地下鉄の三越前駅には、改札口の近くに水槽があります。
この水槽、昨年秋にドイツからのお客様をアテンドした際、彼らが興味を示していたもの。

この日ふとその水槽に目をやってみると、なにかが変。水槽内が、造花の桜で飾られていたのです。この時は、これをまじまじと見る中国からの旅行客の姿がありました。


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「大鉄道展」の会場前では、鉄道好きの知人の方など10数名と合流してから入場しました。前半は歴史資料などの資料展示があり、これはかなりボリュームがありそう…とおもいきや、会場はまもなくジオラマ模型や子ども向けのミニ電車のコーナーに。

リニアモーターカーもありましたが、子どもがひとり乗られるだけの、ちょっと適当なつくり。大人は乗車不可という悔しさもあり、本当に浮いているのか!?という感じで疑いの目でした。なによりも、その姿が美しくなかったことが残念。

この日はその後、東京駅の外観が一望できる、新丸ビルのテラスで一杯。
駅は普請中のためクリストの作品のごとく全体的にカバーで覆われていましたが、みなさん、オーダーもせずにその姿を鑑賞したり、撮影したり。さすが鉄さんたちです。
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