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青森から苫小牧を目指した、旅の2日目。

木古内から苫小牧までは、函館、長万部、東室蘭で乗り換えて、所要時間は約8時間という行程です。

木古内から乗車した函館行きの江差線はキハ40でした。

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列車が出る頃には雨が降り始め、雨脚は時に強くなることも…。


途中、貨車を改造したと思われる駅舎が見られました。

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旅人は好奇心盛り盛りなので、特急の通過待ち停車の時はとりあえずホームに下りてみます。

そして、通過する特急の写真を撮ってみます。

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木古内を出て1時間あまり…車窓にいろいろな車両が見えてくると、間もなく列車は函館に到着しました。

乗り継ぎまでの間、駅の中をぶらぶらすることにしました。そこで早速発見したのは、流政行さんの作品。若者たちの待ち合わせスポットとなっているようでした。

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函館駅のプラットホームは頭端式。ヨーロッパのような大屋根はありませんが、どこか異国情緒が漂います。

スーパー北斗の姿や、黒々とした貨車の姿もありました。

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函館から乗った長万部行きの函館本線もキハ40でした。

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渡島大野駅にて。倉庫の扉の形とその周りのレンガ組みが、なんとなくデュシャンの「『(1)落下する水、(2)照明用ガス、が与えられたとせよ」に似ていると思ったのでとりあえず写真に収めてみました。

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曇り空の下の大沼。

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突然現れた「東北新幹線」。なぜ、こんなところに…謎。

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森駅で切り離しです。

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そのあと停車した駅にて。最寄りの名所まで徒歩1時間30分。「濁川温泉」という名前に、不鮮明になったイラストに、なんとなくワイルド感が漂い…どんな温泉か気になります。

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車窓には草原と海。北海道らしい風景に、嬉しくなります。

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客車風にデザインされた駅舎。

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函館から約3時間。17時半頃、長万部に到着しました。

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ここからは、室蘭本線に乗り換えて東室蘭に向かいます。車両は、引き続き白地に青とライトグリーンのラインが入ったキハ40。

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小幌駅。いわゆる「秘境駅」です。


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そのあと現れたのは見晴らしのよい駅。テトラポットが桟橋の遺跡のようでした。ふいに寂寥感が。

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夕闇が濃くなる頃、東室蘭に到着。
ホームを歩いていると、背後から力強いディーゼルの音、あっという間にレッドベアー率いる貨物列車が通り過ぎていきました。

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ここから、列車の色は突然ビビッドな赤色になりました。

しかも、ドアや内部のアレンジが、今まで見たことがないようなスタイル。なんと、ドアをはいってから、さらにまたドアがある。急行型車両にちょっと似ていますが、内部には吊り革がついていて近郊型の風情もあります。


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時間帯ゆえ、そこは高校生たちの自由空間。
騒ぐ男子の集団、そしてまったりするカップルなど。

苫小牧には21時近くに到着。この日は電車に乗りっぱなしの一日だったので、かなりの運動不足。夕飯はコンビニで調達したフルーツとビールで、ベジタリアンコースに。


(つづく)
7月14日。旅の2日目にあたるこの日のミッションは、青森から苫小牧まで鉄道で移動することでした。

今回の旅では、JR東日本とJR北海道の普通列車が7日間乗り放題という「北海道東日本パス」を使いました。この切符を使うのは初めてで、青森駅の改札を入る時には「7日間、よろしくね」という気持ちになりました。

朝ごはんはホームのおそば。ここでも、おすすめらしきものをオーダー。


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駅そばは、私にとって鉄道旅をする時のアトラクションのひとつのようなもので、お店を見つけたら出来るだけ食べるよう心がけています。


青森駅のコンコースからは、線路を発着する列車の様子がよく見えました。

特急車両と普通列車の並び。カラフルです。


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私が乗車したのは8:04発の蟹田行きです。

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発車して間もなく…車窓には様々な車両が見えました。特急型車両のほか、休憩中のブルートレインの姿もありました。

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不器用なプレイボーイ太宰治の「津軽」を持参すればよかったとふと思いつつ…
蟹田には40分ほどで到着しました。

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ここから先、青函トンネルを越えた、北海道の木古内までは普通列車が運行されていません。そのため、普通列車のみを対象とした「北海道東日本パス」では特例としてこの区間のみ特急列車への乗車が認められているのです。

列車を下りると、白地に赤いラインのキハ40が留まっているのが見えました。初めて目にするデザイン。気動車独特の、唸るようなディーゼル音が辺りに響いていました。

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この駅からは特急「白鳥」に乗り換え。黄色いお顔の485系です。

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青函トンネル入る前には津軽今別駅に停車。この駅名はイマベツという音からして、アイヌ語の当て字と思われますが、本州最後の駅ということを思うと、その駅名はまるでこの駅から先の地が、日常の世界からひとつの境界線を越えたところにあるということを示しているようで、なんて旅人の心に響く駅の名なのだろう、と思いました。

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木古内には1時間ほどで到着。ここから再び普通列車に乗り換えます…が、次の普通列車までの待ち時間は3時間近く。どうやら、北海道最初の下車駅で、いきなり北海道時間に慣らされるようなシステムになっているようです。

貨物列車と「白鳥」の並び、美しいコントラスト。

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駅前に、人影は殆ど見られず…。

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海まで歩き、1時間ほどぼーっと海を眺めました。

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駅に戻る途中で見つけたのは、ぼろぼろのワム。その足元には白いドクダミの花が咲いていました。

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少しさみしげな商店街には、水色のブランドカラー(?) を全面に押し出した麻雀荘がありました。
ドアストッパーとして用いられている消化器の赤が、やけにビビッドに記憶に残りました。薄暗い店内には一升瓶が転がっているのが辛うじて確認されました。ほとんど前衛演劇の舞台みたいな状況です。

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木古内の駅前には、知人から勧められた食堂があるので、ここで早めの昼食とることにしました。
その食堂の名は「駅前食堂 急行」。

店構えからしてノスタルジーがむんむんと漂っており、期待大です。

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店内に入るとそこはミッドセンチュリーでした。お店を切り盛りしているのは気丈そうな おばあさん。メニューには大衆食堂らしい品が並んでいましが、どうやら、おすすめは焼きそばらしい…ということでこれをオーダー。

あとで気づいたのですが、店内にはやたらとこの焼きそばを推奨する貼り紙がありました。さらに「今日は焼きそばしかできません」というステートメントまで掲出してありました。どうやら、最終的には焼きそばを食べさせられる仕組みになっているようです。

…が、この焼きそば、一皿作るのに結構時間がかかるらしく、店内には数名しかいないのにもかかわらず、その後入ってきたお客さんは、“お客様の所要時間内では提供できません”とハッキリと宣告されておりました。

そんなやりとりをみているうちに運ばれてきたのは、具材大きめ、ボリュームたっぷりのやきそば。ロゴ入りのお皿が、昭和な雰囲気を醸し出しています。

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正直言うと3分の1ほど食べたところですでにお腹がいっぱいになってしまったのですが、残したら一生懸命作ってくれたおばあさんに申し訳ないので、頑張って完食しました。

あまりの満腹感にふらふらしながら駅にもどると、そこにはすでに乗車予定の函館行きの江差線が入線していました。

そのエンジン音を行くや否や、こちらのテンションもエンジン全開に!

ここから苫小牧までは約8時間。
記念写真を撮りまして、いよいよ普通列車の旅が本格的にスタートです!

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(つづく)
北国でアートと鉄道を愉しむ旅、2日目の朝。

ホテルの窓から見える青森ベイブリッジに誘われるようにして、朝の散歩出てみました。時刻は朝の6時頃。

私が青森に泊まるのは2回目。前回は高校生の時で、目的は三内丸山遺跡の見学でした。そのときもひとりで駅近くのビジネスホテルに泊まった記憶があります

橋の向こうには青函連絡船「八甲田丸」の姿。

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港は駅に隣接しています。駅の方から大きな音が聞こえてきたので近づいてみると、その音の主は札幌から到着した急行「はまなす」であることが判明しました。

青函連絡船の近くでは、時間から取り残されてしまったようなものを、いろいろと目にしました。

表面がはがれ落ち、一部が木に支配されている建物。

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現役を引退したと思われる車両が留置されているのを発見したので、近づいてみると…。

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「列車休憩所」という名の休憩施設とのことで、案内板によれば朝の9時から開放されている様子。

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ですが、さらに近づいてみると、車体は相当傷んでいる様子。
休憩できるような雰囲気ではない気が…。

でもせっかくだから乗務員室もチェックしないとね!どんな機器類が見られるかしら…と近づいてみると、なんだか様子が変。


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…ギャー



これじゃあ殆どホラーです。

この近くには、貨車と車掌車のセットも留置されていました。

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港の水はきれいで、水鳥がプカプカ浮かんでいました。撮影してみたら、現代美術の具象絵画のような雰囲気の写真が撮れました。

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(つづく)
十和田市現代美術館を訪れたのち、三沢駅からふたたび青い森鉄道で青森駅まで。
車窓には陸奥湾が見えました。

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青森駅に着く頃には再び晴れ。駅には「快速しもきた」の姿もありました。

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コンコースからは青森ベイブリッジがよく見えました。
青空と「青い森鉄道」の組み合わせも素敵。

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青森市での目的は青森県立美術館の訪問。駅からはバスで向かいました。

建物の前にはパースペクティブフレームと、画家の「顔出しパネル」が設置されていました。

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この美術館への訪問は2回目。独特のスケール感のある建物です。

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こちらで見た展覧会は、「青森県立美術館開館5周年記念 光を描く 印象派展-美術館が解いた謎-」。印象派の展覧会ですが、その内容は科学的な調査方法やその成果をまじえたものとなっており、近年目にした印象派関係の展覧会の中では最も面白いものと思えるようなものでした。

企画展を見たあとはコレクションの展示をみました。こちらには、シャガールの大作「アレコ」のために作られた巨大な展示室のほか、奈良美智、寺山修司、棟方志功など郷土ゆかりの作家のスペースがあります。

前回訪問した時にも感じたことですが、全国的に広く知られているとは言えない近代の洋画家の作品にいいものがあるように思いました。それらは決して垢抜けていたり、奇抜さを感じさせるようなものではないのですが、骨太で思慮深げな気風があるように思えました。


最後は奈良美智の「あおもり犬」。

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美術館を出る頃には、建物外壁に付けられたネオンの装飾に青い光が灯っていました。

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バスで青森駅まで戻ったのち、徒歩で向かったのは駅前のお寿司屋さん「大黒寿司」。職場の先輩のおすすめを受けての訪問です。


お寿司はおまかせで握ってもらいました。どれもツヤツヤしていて、ひとつひとつが宝石のようでした。特に美味しかったのは、肉厚の帆立。お酒は「田酒」をいただきました。

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お店を出ると、空は綺麗な藍色。

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この日は、駅から徒歩10分ほどのところにあるビジネスホテルに泊りました。


(つづく)
十和田現代美術館をめざして、十和田観光電鉄に揺られること約30分…十和田市駅に到着しました。


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駅では森山大道の展覧会のポスターを発見。寺山修司記念館の企画展です。事前に知っていたら、絶対に行きたかった…!

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駅から十和田市現代美術館までは徒歩で20分程です。途中、青森銀行に寄ると、銀行のキャラクターを見つけました。クマとリンゴの組み合わせは長野のアルクマ君を彷彿と…。

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美術館に近づくと、前回の訪問時にはまだ設置されていなかった野外作品が見えてきました。

マシュマロみたいな家、とろける赤い車。7月の炎天下にぴったりです。

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続いて、草間彌生の水玉シリーズ、などなど。

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そして、その表面がお花で埋め尽くされた「馬」が迎える美術館へ。

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こちらでは企画展「マイケル・リン ミングリング -ふれあい-」を見ました。マイケル・リンの作品は 金沢21世紀美術館の壁画作品、そしてこの美術館のカフェの床面として常設されているものを見たことがありますが、展覧会というかたちで見るのは初めて。

最初の展示室では壁いっぱいに、千代紙に見られるような伝統的な花柄が広がっていました。

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この展示室には《アフター・ソニア・ドローネー》という、パッチワークの作品もありました。これはウクライナ生まれの、オルフィスムのアーティストとして知られるソニア・ドローネーが息子のために作ったパッチワークへのオマージュとして作られた作品で、市民との共同作業によって作られたものだそうです。

展示はその先に伸びる通路や展示室へと続いていました。展示室のひとつには日本の伝統的なパターンを思わせながらも、どこかポップな花柄覆われた平面作品がありました。

そして、もうひとつには、お土産の包み紙を開いた時に現れた複雑な折り目の表情に着想をえて作られたという、様々な階調のピンク色の集合体による作品がありました。

カフェの床の作品も健在でした。

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この展覧会ではサテライト会場として近くの商店街にある集会所でも展示が行われているとのこと。美術館を出てその場所へと向かいました。いつのまにか外は雨。

商店街のお店は営業していないものが多数で少し淋しい雰囲気でしたが、ノスタルジックな表構えが散見され、なかなか楽しめました。ちょっと気になったのは、呉服屋さんと洋品店の割合が妙に高いところ。

開口部をふちどる真っ赤なフレームが、まるで鳥居のように見えた「貸店舗」。

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時計台をイメージした看板の時計屋さん。

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沖縄あたりで目にしそうな、アメリカンな雰囲気のお店。

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なんとなくトロピカルな棟方志功。

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そして(ちょっと迷子になったあとで)、展覧会のサテライト会場に到着。

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作品自体は結構きれいだったのですが、照明が蛍光灯だけだったのでちょっとノッペリした感じに見えてしまっていたのが残念でした。

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帰りは、雨が強く降っていたということもあり、駅までバス利用。


駅では「とうてつ電車まつり」のポスターを見つけました。結局、このイベントは今年で最後となってしまったのですね。


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前回訪れた時にも感じたのですが、この駅はショッピングセンターと一体化しているのですが、そのショッピングセンターの寂れ感が激しく、来訪の第一印象としては微妙なものがあります…。節電の影響もあるかもしれませんが、駅全体も暗い雰囲気。

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前回は十和田市に一泊したのですが、一人旅の女性が気軽に入れそうな店があまりない感じでした。十和田市はアートで街の再生が意図されいるケースになりますが、美術館のオープンから数年が経った今、その波及力はいかばかりなのでしょうか。

三沢駅では映画のセットみたいなお蕎麦屋さんで遅めの昼食をとりました。


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とろろそばがおすすめのようでしたので、夏バテ防止も兼ねてズルズルリ。
八戸で新幹線を降りたのは、この日最初の目的地が十和田市にある「十和田現代美術館」であるためです。ここからは「青い森鉄道」で三沢まで向かい、そこから「十和田観光電鉄」に乗ります。


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八戸から青森までの区間はこれまではJRが通っていましたが、昨年に新幹線が新青森まで開通したのを機にJRはここを撤退、現在は青い森鉄道が電車を走らせています。

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とはいえ、車両などは、従来JRが使っていたものに少しだけ手を加えて使用している様子。変わっているところはロゴやキャラクターのステッカーが貼られていることくらいでしょうか。

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車内の連結部分の扉には「運転士の安全確認のため開けておいてください」とありました。ワンマン運転ならではの標示ですね。

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八戸から三沢までは20分ほどで到着。ここからは十和田観光電鉄乗り換えます。十和田市には3年ほど前に、やはり十和田現代美術館を訪問するために訪れたことがあり、それ以来、十和田観光電鉄はとても気に入っております。


JRの駅を出るとすぐに現れる十和田観光電鉄の駅舎はコンクリート色ののなかなかモダニズム風ものですが、そのなかには60年代の日本映画を思わせるノスタルジックな空間がリアリティをともなって展開しています。

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入口を入ると、まず目に付いたのはコインロッカー。中型サイズで200円、となぜか安めの料金設定。十和田ではスーツケースは不要なので、早速これを利用。

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少し薄暗い駅舎内。2階へ続く階段が封鎖されている様子や、かつては食品サンプルが入っていたと思われるガラスケースなどがあるのを見ると、おそらく昔は階上に食堂があったのかもしれません。

そのまま通路を進むと、駅の規模の割には大きなイートイン形式のお蕎麦やさんがあり、その先に券売機、窓口そして 一番奥の開口部が改札口となっています。

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きっぷに鋏をいれてもらい、その向こうのプラットホームに向かうと、そこに停まっていたのは2両編成のステンレス製の車両。

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方向幕やサボには「十和田市ー 三沢」と起点・終点の駅名が表示されていて、進行方向によって表示を変えるといことはせずに運用しているようでした。

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車内には、急ごしらえ風の英語版路線図がありました。料金と所要時間は三沢~十和田市間の570yen 26min と書かれているだけで、外国人は基本的に途中下車せず終点の「十和田市」まで行く、という想定。おそらく十和田市現代美術館を訪れる遠方からのお客様に対応するためのものとおもわれます。昭和なムードたっぷりのこのローカル線に、沿線に美術館がつくられたことによってこのような変化が生じている、ということに興味を覚えました。

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車内ではこの車両の履歴を明確に伝えてくれるものも発見しました。吊り革にある「Bunnkamura」のロゴです。この車両は昔、東急電鉄で活躍していたため、このような名残があるのです。東京から十和田へ向かうアートファンの方はぜひチェックを…。

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発車した列車は単線の線路を進みます。途中の駅の多くは、簡素なホームに、駅舎というよりは待合室といった雰囲気の、透明なアクリルトタンで作られた小屋が設置されています。私はこれを見ると、どうしても「もしや川俣正のプロジェクト!?」と思ってしまいます。


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やがて列車は七百(しちひゃく)という駅に接近。この駅は列車行き違いにも使用される、この沿線ではもっとも規模の大きい駅で、周囲には様々な車両が留置されています。


どうやらこれも元東急で活躍していたと思われるオールグリーンの車両のほか、見慣れない形式の機関車、貨車もあり、小規模ながら個性的な車両が揃っていました。

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なお、その後、十和田観光電鉄は、2011年度いっぱいをもって廃止されることになってしまいました。どこか雅びなあの踏切の音をもう聞くことができないのかと思うと、とてもさみしいです。

(つづく)
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7月13日。北国でアートと鉄道を愉しむ旅へと出発しました。
この日は、青森県内でふたつの美術館を訪れ、青森市に泊りました。

朝、東北新幹線の乗車駅へ。自宅最寄りの新幹線駅は上野ですが、新幹線が出発する前の雰囲気をゆっくりと味わいたくて、この日はあえて東京駅から乗車することにしました。

東京駅の新幹線改札は全体的にグリーンにまとめられています。

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私が乗車するのは、新青森ゆきの「はやて」153号。はやては全席指定の列車です。「東日本パス」の期間中ということもあってか、この日は満席でした。

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JR東日本の新幹線ホームは、様々なデザインの新幹線が止まっていて、わくわくします。7両という短い編成の「つばさ」はホームの前方に止まっていました。東海道新幹線のホームではなかなか見られない光景のように思われます。

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仙台ゆきの「やまびこ」。

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私が乗車した「はやて」。

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6時28分に発車した新幹線は、間もなく上野に停車しました。
自分が子どもの頃は、この上野が東北新幹線の起点でした。上野は北の玄関口というイメージがあり、今は停車駅になってしまったことを思うと、少しさみしいものがあります…。

その後、新幹線は福島、仙台を経て、そして盛岡に到着。

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ここでは、ここまで併結していた「つばさ」との切り離し作業が行なわれました。
ホームにはその様子をみようと多くの乗客がその場に集まっていました。その人数、30名ほど。好奇心をもった人々の眼差しや、カメラの多さからはそれがひとつのアトラクションとして捉えられていることが実感されました(写真を見ると、車体にオーディエンスが映りこんでいる様子が分かります)。

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盛岡駅のホームで見た掲示。書体がちょっと民藝っぽい。

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先に出発した「こまち」に続いて出発した「はやて」は約1時間弱で八戸に到着しました。私はここで下車。

ホームで新幹線を見送ったあと、在来線の線路があるほうを見てみると、貨物列車の姿が。牽引するのは、「金太郎」ことEH500。これは、特に東北地方で多く活躍している機関車です。私にはそれがちょっとしたウェルカムのご挨拶のように思え、すこし嬉しくなりました。

八戸は短い間でしたが、つい最近まで東北新幹線の終着駅でした。いまはその座を新青森にゆずり、以前よりもすこし静かな雰囲気になっていました。

高架上にある待合室からは新幹線の往来を真上から見ることができました。

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(つづく)
7月13日から20日にかけて、青森と北海道とでアートと鉄道の旅をしてきました。
6泊 8日という行程は、国内旅行としては大人になってからは初めてのボリュームでした。

北海道に行こうと思ったきっかけは、既知の作家さんから届いた展覧会の案内状。場所は「美瑛」です。北海道はさすがに遠いよと思いつつも、しかし北海道には興味のある美術館やアートスポットがいくつもあることから、これを機にこれらをまとめて回ってみることにしました。

そうと決まれば、使う切符はあれしかありません…
「北海道&東日本パス」


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この1枚1万円のきっぷは、JR北海道とJR東日本の普通列車全線が7日間乗り放題というものです。使用日は連続していなければならないという制約はありますが、料金を単純に日数で割ってみると、「青春18きっぷ」よりもさらにお得です。また、東日本管内でしばしば18きっぷユーザーの強敵として立ちはだかる「ほくほく線」「IGRいわて銀河鉄道」「青い森鉄道」もカヴァーされており、これもかなりありがたいところです。

そして、今回の旅では、往路のために1日1万円でJR東日本管内の新幹線を含む全線が乗り放題という「東日本パス」を用いることにしました。

初日は新幹線で青森まで行き、その後は「北海道を東日本パス」で6日間をかけて北海道を周遊、そして、このきっぷの最後の1日分で東京まで帰ってくることにしました。


それでは、旅のはじまり、はじまり…しばしのお付き合いを。


(つづく)
7月11日。西新井大師に行ってきました。

去年と同様、この時期に西新井大師に訪れたのは…ひとつは毎年開催されている「風鈴まつり」、そしてもうひとつは門前にある和風の小物屋さんでゆかたを買うことです。

行きは、東武の西新井駅から大師線で西新井大師駅まで行きました。大師線は1駅しかない線で、改札の機能はありません。乗客は西新井駅で運賃を払う仕組みになっています。


大きな屋根に覆われたホーム。

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列車は2両編成です。

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食事どころやお団子屋さんが並ぶ参道。

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風鈴まつりは、全国各地の風鈴が一堂に集められ、展示・即売されるというもの。風が吹くと一斉に音が鳴り響き、時に耳がビリビリするほど。

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そしてこのあとはお目当ての「茜堂」さんへ。こちらは和風の小物のほか、ゆかたや帯も扱っています。これがまた、ものすごくお買い得で、ゆかたはだいたい1枚2000円くらい。


私は夏にゆかたを普段着として着るのが好きなので、仕事から帰ってシャワーを浴びたあとに、「サザエさん」の波平さんのような感じで着たり、休日はこれで一日を過ごしたりします。すなわち私にとってゆかたはシャツのように「何枚あってもよいもの」。ということで、この日もゆかたを2枚ほど求めました。来年もおそらく行くでしょう。
7月5日、朝の通勤時。

西日暮里駅のホームで、国立西洋美術館の「大英博物館 古代ギリシャ展」と国立科学博物館の「恐竜博」のコラボ看板を見つけました。

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隣り合って立地するミュージアムどうしの素晴らしい連携(?)…朝から笑わせていただきました。
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